南北首脳会談:平和と統一の思いを込めた晩さん会メニュー
2018.04.26 16:40

 大統領府(青瓦台)は27日の南北首脳会談で提供される歓迎晩さん会のメニューを紹介した。

 金大中(キム・デジュン)元大統領の出身地である全羅南道新安郡可居島産のニベとナマコを使った「ニベナマコ片水(四角い水ギョーザ)」、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の出身地である慶尚南道金海市ポンハ村でアイガモ農法により生産されたコメを炊いたご飯、現代グループ創業者の鄭周永(チョン・ジュヨン)氏が牛を引き連れていった忠清南道・瑞山牧場の韓牛(韓国伝統の肉牛)を使った炭火焼き、作曲家・尹伊桑(ユン・イサン)氏の出身地である慶尚南道統営産のタコの和え物などだ。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が幼少期を過ごした釜山を代表する郷土料理である焼きマトウダイ、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が幼少期を過ごしたスイスのジャガイモ料理「レシュティ」を韓国風にアレンジした「スイス風ジャガイモチヂミ」のほか、「平壌・玉流館の冷麺」も登場する。

 大統領府は「晩さん会のメニューは南北両首脳のバックグラウンドと意味ある地域の特産物、平和と統一のために尽力した方たちの思いを込めて準備した」とした上で「晩さん会のときに提供される酒には忠清南道唐津市ミョンチョン面の杜鵑酒とムンべ酒が選ばれた」と説明した。

 ミョンチョンの杜鵑酒は杜鵑花とも呼ばれるツツジの花びらともち米でつくった芳醇な酒で、昔から「百薬之長」と称されている。重要無形文化財に指定されているムンべ酒は高麗時代から1000年以上の歴史を誇り、もともとは(北朝鮮の)平安道地方の郷土酒だったが、今では韓国の名酒に挙げられている。

◆南海統営産タコの和え物

◆スイス風ジャガイモチヂミ

◆新安産ニベナマコ片水

◆釜山の焼きマトウダイ

◆瑞山牧場の韓牛炭火焼き

◆ポンハ村産米とDMZで採れた山菜を使ったビビンバ、ヨモギのスープ

◆蒸しダイと蒸しナマズ

◆マンゴームース(民族の春)

◆白頭大幹のマツタケハチミツ茶と済州産の漢拏峰餅

dizzo/朝鮮日報日本語版