韓国観光公社、『トッケビ』ロケ地など仁川で6月「スマート観光都市」サービス開始
2021.04.12 09:51

 仁川市内の開港場一帯に造成される「スマート観光都市」第1弾について、6月から正式にサービスを開始する、と韓国観光公社が3月15日発表した。

 「スマート観光都市」事業は、観光客にさまざまなおあつらえ向き観光サービスを開発・提供することで、新たな観光を経験できるよう、スマート観光要素を集約的に提供する事業だ。そのため、自治体と民間がともに参加してスマート技術を活用し、地域の特性に合わせた観光コンテンツを強化する。

 仁川スマート観光都市旅行には、仁川旅行のプラットフォーム「仁川eジー」が必須だ。このプラットフォームではスマート経験、スマート便宜、スマートサービス、スマートプラットフォーム、スマートモビリティなど、スマート観光の5大要素が結び付けられ、サービスが提供される。顧客はAIの質問を通じて個別の好みや流行に合わせたおあつらえ向きの旅行コース(食堂、カフェ、観光地、モビリティなど)を推薦してもらい、開港場内で混み具合を確認し、混んでいない場所を選択して旅行を楽しむことができる。

 また、モバイル一つで手軽に予約・決済ができるため、食堂で列に並んで苦労しなくてもよい。外国人観光客がプラットフォームを活用して決済すると付加価値税がすぐに戻ってくる、モバイル事後免税サービスも用意された。

 開港場一帯ではARやVRなどのスマート技術を加味した、おもしろくてリアルな時間旅行コンテンツを楽しむことができる。韓国初の西洋式ホテルであるテブルホテルや通りのあちこちでは、過去に実存した人物たちがARで再現され、まるで解説者やガイドのように該当の場所にまつわるストーリーを説明し、来場者にミッションを与え、これを完了したら割引クーポンなどを提供する。

 自由公演展望台では19世紀当時の開港場の様子を360度パノラマビューで鑑賞することができるようになっており、ドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』のロケ地として有名な済物浦倶楽部では、来場者の位置で過去の瞬間が再現されるという、ドラマ形式のコンテンツをVRで体験することができる。

 仁川開港場一帯にできるスマート観光都市第1弾は、昨年9月に選定され、推進されてきた。文化体育観光部(省に相当)、韓国観光公社、仁川広域市、仁川観光公社など、公共機関および9社からなるコンソーシアムが参加し、現在は最終作業に拍車が掛かっている。

 今年は仁川開港場をはじめ大邱市、全羅南道および現在公募に入った1カ所を含め、全4カ所のスマート観光都市が造成される予定だ。

NEWSIS/朝鮮日報日本語版