大韓帝国の歴史に思いをはせながらソウル・貞洞を巡ろう!

  •  ソウル市中区貞洞一帯の歴史文化施設を巡る文化観光解説プログラム「貞洞一周」が今年10月まで毎週4回、平日に開催されている。毎週火曜・木曜の午前10時、午後2時に貞洞劇場を出発し、徳寿宮・重明殿、旧ロシア公使館、梨花百周年記念館、貞洞第一教会、培材学堂歴史博物館を経て市立美術館まで、1.5キロの道のりをおよそ1時間かけて回るコースだ。参加費は無料。

  •  コースを巡りながら立ち寄るのは、大韓帝国の近代史の舞台となった場所だ。徳寿宮・重明殿は1904年に発生した火災の後、朝鮮第26代国王・高宗が執務室として使用したところで、宴会場や外交使節との謁見の場としても使われた。旧ロシア公使館は1896年2月、高宗が1年間にわたりロシア公使館に移り朝鮮王朝の執政をとった露館播遷(俄館播遷)の現場だ。ルネサンス様式の3階建ての建物だったが、今では物見櫓が残っているだけ。貞洞第一教会は韓国初の西洋式プロテスタント教会だ。1918年に韓国で初めてパイプオルガンが設置された。ここは日本による植民地時代、抗日活動の拠点だった場所で、西大門刑務所で殉国した柳寛順(ユ・グァンスン)の葬儀もここで行われた。

     「貞洞一周」参加希望者が4人以上いれば、貞洞関連の文化観光教育を受けた解説者(中区民)が同行する。予約は少なくとも希望日の3日前(団体は5日前)までにしなければならない。祝日や名節(旧正月や秋夕〈中秋節〉)連休、夏真っ盛りの7、8月にはプログラムを実施していない。詳しい内容は中区のホームページでチェックするとよい。

シン・ジョンソン記者
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