夏のレジャー盛りだくさん、荘湖港は天然のプール!

  •  江原道三陟市近徳面にある荘湖港は、小さな漁村だ。同市の南端に位置しており、首都圏からかなり離れている。あまり知られていなかったこの場所が2002年、海洋水産部(省に相当)が指定する東海岸漁船体験村第1号に選ばれ、人気の避暑地へと変貌を遂げている。

     初期には試行錯誤も多かった。荘湖港での漁村体験は、船から海中を見る道具を利用して海産物をとる漁、わかめの乾燥くらいしかなく、プログラムが単調だったため、観光客の反応がイマイチだった。しかし、2008年から荘湖1里の漁村係が既存の漁村体験を廃止し、シュノーケリングやクリアカヌー、船釣りなどさまざまな海洋レジャーを取り入れたことで、観光客の間でうわさが広まり始めた。エメラルド色の海、奇岩怪石に囲まれた天然の海のプールなど、天恵の自然条件も一役買った。イ・サンフン荘湖1里漁村係長(6)は「2000年代まで、避暑に訪れる観光客は年間3万人にもならなかったが、今では30万人を軽く超える。夏に体験村の運営を通じて得られる純収益だけで5億ウォン(約5000万円)ほど」と語った。

  •  荘湖港の名物はクリアカヌーだ。透明な強化プラスチック製のカヌーに乗って下をのぞくと、海中を見ることができる。乗り方も簡単だ。カヌーは2人用と4人用があり、使用料は大人1人当たり30分1万1000ウォン(約1100円)。シュノーケリングも人気が高い。波に身を任せ、自由に魚や貝など、海の中の風景を眺めることができる。海岸を取り囲む奇岩怪石が波を防ぎ、水深1.5メートルと浅いため、水遊びを楽しむにはピッタリだ。水中眼鏡などシュノーケリングセットのレンタル料は1時間当たり1万1000ウォン。

     1人当たり3万ウォン(約3000円)払うと、漁船で海に出て、釣りを楽しめる。釣り竿やエサは無料。釣ったばかりの魚を船上で刺し身にして食べるとおいしい。9月には荘湖港の上を行き来する海上ロープウェイが登場する。近徳面荘湖里から竜化里まで874メートルの区間を結ぶ海上ロープウェイに乗れば、21.5メートル上空から景色を一望できる。また、竜化里から東海岸の海岸線5.4キロの道のりをレールバイクに乗って移動することも可能。

     キム・ヤンホ三陟市長は「海洋レールバイク、海上ロープウェイ、漁村体験村などを結び付け、荘湖港を、四季を通じて楽しめる滞在型観光スポットにしたい」と語った。

三陟= チョン・ソンウォン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
トラベル の最新ニュース