若い感性で生まれ変わった梨大前の路地

  •  1980-90年代、梨花女子大学(ソウル市西大門区)正門前のエリアはオシャレな人たちが集う場所だった。梨大通りを中心に、路地のあちこちに流行の最先端を行く洋服店、靴店、アクセサリー店やレストランが建ち並んでいた。ミスコリアを輩出した有名な美容院も多かった。今ではあちこちで見られるコーヒー専門店スターバックスが1999年7月に韓国第1号店をオープンしたのも梨大前だ。当時、梨大前はファッションの象徴であり、流行が集まる場所だった。

     そんな「ファッションの聖地」梨大通りが力を失い始めたのは2000年代に入ってから。インターネット・ショッピングモールが次々と登場し、中国人観光客がよく訪れる観光コースとして定着するようになり、国内のファッションピープルの足取りが途絶え、路地に密集していた洋服店も次々と消えていった。賃貸料が上がり、小さな店が去った後には、フランチャイズ店が入るようになった。
  •  新村汽車通りの方向へ、梨大正門に背を向け右に進むとある路地「梨花女大通り52」も状況は同じだった。店が1軒、2軒と閉店していき、梨大の学生たちにとっては買い物をする場所ではなく、観光客を避けて入る路地となった。そんなこのエリアが最近、再び活気を取り戻している。梨花女子大と西大門区がタッグを組んで手掛ける事業「梨花スタートアップ52番街」のおかげだ。ここは今「梨花オイ(52)通り」と呼ばれている。長い間空いていた広さ23平方メートルほどの店を梨大が借り、創業を希望する学生たちに空間を提供し、マーケティングや広報、デザインなどを支援するプロジェクトで、これを通じ個性あふれる見せ20店舗ほどが誕生した。自分でデザインした工芸品を売る店、レストラン、書店に至るまでさまざまだ。客の中には、ここが以前は洋服店が密集する通りだったことを知らない若い世代がいる一方、80-90年代を懐かしんで訪れる30-40代もいる。
チョン・ユジン記者
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