花が咲き、星が輝く! 麟蹄・襄陽トンネルに注目

  •  「まるで海の中を走っているようだった」

     先日、家族とともに東西高速道路(ソウル-襄陽高速道路)を利用して江原道襄陽郡を旅行してきたキム・ジンホさん(38、ソウル市江東区)は、東西高速道路の麟蹄・襄陽トンネルを照らす景観照明の美しさにうっとりしていた。キムさんは「トンネルの天井に海や花、雲、星をかたどったデザイン照明が設置されているのを初めて見た。海や雲の中を走っているようで、子どもたちも喜んでいた」と語った。

     麟蹄・襄陽トンネルは全長11キロで、韓国最長。世界で11番目に長い。今年6月にソウル市と江原道襄陽郡を結ぶ東西高速道路が完全に開通したことで、通れるようになった。

     麟蹄・襄陽トンネルは最長というだけあって、華やかでさまざまな景観照明が目を引く。トンネル内で一般的によく見られるような蛍光灯ではない。空や海、花などを演出した華やかなデザインの照明がトンネル内を照らす。LED(発光ダイオード)ゴボを活用したデザイン照明は、麟蹄・襄陽トンネルの誇りであり、韓国初の試みだ。

  •  デザイン照明はトンネル内の4キロ地点と7キロ地点に設置されている。ゴボを用い、空や海などを演出する。襄陽方面には昼を表現する「雲」照明と夜を意味する「星の光」照明が、春川方面には青い東海(日本海)をイメージした「海」照明と麟蹄の野花を意味する「花」照明が24時間ついている。デザイン照明は各区間ごとに100メートルほど続く。虹の照明をはじめ、地域の特色や自然環境を反映した白樺の照明、波の照明も壁面に設置されており、一風変わった景色が広がっている。

     麟蹄・襄陽トンネルには、景観照明以外にも「韓国初」という修飾語が付いたものがたくさんある。さまざまな事故に対処するため、トンネル内に「トンネル専用119消防隊」がある。また、火災などが発生した際、迅速に対応するため、10台の共同非常専用車が配置されている。非常電動車はトンネル横の空間に移動し、トンネルが車で防がれても迅速に事故現場に駆け付けることができる。トンネル内の特異事項を自動的に感知するシステムがあちこちに設置されており、リアルタイムでトンネル内の交通状況をドライバーに知らせてくれる。

     韓国道路公社襄陽支社のチョ・ヨングさんは「韓国最長のトンネルらしく、麟蹄・襄陽トンネルにはさまざまな新技術が用いられている。今後も交通事故防止のため努力していきたい」と語った。

襄陽= チョン・ソンウォン記者
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