海抜1000m以上、「古道」ならぬ「高道」をゆく

  •  この古道は事実上、「高道」と呼ばなければならないだろう。その道は江原道にある。

     旌善郡にある運炭古道は、1980年代後半まで利用されていた石炭運搬用道路、マンハンジェと咸白駅を結ぶ40キロ区間を散策路として整備したものだ。中国の交易路「茶馬古道」を参考に付けられた名前だが、海抜平均1100メートルの高地と尾根からなり、雲のじゅうたんのように高い道(雲坦高道)という意味もある。野花が咲く花折峰、崩れた地下坑道に水がたまってできた池が目につく。炭鉱作業員の妻たちが訪れ、池のサンショウウオの生死により夫の無事を占ったという場所だ。冬になると、この道はよりいっそう珍しい姿を見せてくれる。昨年の冬には1177坑道周辺の森で氷花が観測された。

  •  高冷地も「高道」と言えるだろう。梅峰山のふもとにあるクィネミ村は、いわば白菜高道と呼ばれる。海抜1071メートルのところにあるこの道は、曲がりくねった山裾を白菜など高冷地野菜の栽培団地として開墾し、斜面に広がる畑とこれを囲むような山々の風景で有名だが、村の向こうには東海(日本海)が見える。丘にそびえ立つ風力発電機が異国的な雰囲気を漂わせている。トクハン山の裾野で栽培された白菜は、特有の甘みとみずみずしさを誇る。9月末まで青々とした白菜がずらっと並び壮観な眺めだったが、今は収穫が終わり、すでに雪が降っている。雪が積もったら車両は通行規制されるため、自分の足で歩くしかない。

チョン・サンヒョク記者
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