きな粉餅におこげ、韓国伝統のおやつが現代風スナックに!

  •  デザートと言えばマカロンやケーキ、クッキーなどが思い浮かぶ。われわれが普段食べているデザートの多くが西洋から入ってきたもので、甘い味が特徴だ。では、韓国ならではのデザートはどうだろう。昔から韓国で食べられていたおやつとしては韓菓、薬菓、餅などがあるが、最近では昔懐かしい味を新たにアレンジした商品が人気を集めている。香ばしい味わいでヘルシーな、思い出の味を生かした商品を見てみよう。

    ◆インジョルミ味

  •  インジョルミ(きな粉餅)はもち米を蒸した後、きな粉をまぶした餅で、香ばしい味、モチモチの食感がマッチした食品だ。健康を考える消費者たちの間で、甘いだけのおやつではなく、ヘルシーでおいしく、懐かしさすら感じられるインジョルミ味のデザートが注目を集めている。ピングレはやわらかいインジョルミの中にインジョルミ味のアイスクリームを入れた「花よりインジョルミ」を発売。表面に炒ったきな粉をまぶし、香ばしさを出した。乳脂肪7%入りで、濃厚な味を楽しめるのが特徴だ。そのほかにも香ばしい味わいを生かしたインジョルミ・マカロン、インジョルミ・スプレッドなど、インジョルミの味を生かしたさまざまな商品が登場している。

    ◆おこげ味

  •  おこげはご飯を炊くとき、底に焦げ付いたもので、ご飯の甘味と香ばしさが感じられる、わが国伝統のおやつだ。食事代わりまたはおやつとして食べられていたものだが、一般的な菓子に比べ油分が少なくカロリーが低いため、ウェルビーイングおやつとして注目されている。最近ではおこげも洗練された組み合わせや味で商品化が進んでいる。農心は三角形の米菓子の中に小さく刻んだのりが入っている「おこげチップ焼きのり味」を発売。わが国を代表する食材である米やのりを主原料として使った商品で、香ばしい米の風味にのりの塩気が加わり、刺激的ではなく、健康的な味わいになっている。また、揚げずにオーブンで焼いているため、ダイエットをしている人たちのおやつにもピッタリだ。コスモ製菓はおこげにはちみつを加えた「米おこげ」を発売。実際に米を主原料としており、香ばしく淡泊な味を生かし、はちみつの香りを加え、ヘルシーな甘さを楽しめるようにした。

    ◆マッコリ味

  •  マッコリはアルコールを含んでおり、老若男女誰もが楽しめるというものではない、しかし、そんな要素を除き、ペ・サンミョン酒家は業界で初めて、わが国伝統の酒であるマッコリを菓子として商品化した。ペ・サンミョン酒家を代表するマッコリ製品であるヌリンマウル・マッコリを発酵させてつくった「ヌリンマウル・マッコリ菓子」は、生地を幾重にも折って質感を生かし、甘味と油分を抑えた。マッコリのアルコール成分は製造過程で蒸発し、がん予防に効果的なマッコリ酵母の成分はそのまま保っている。菓子の種類はオリジナル味、プルコギ(韓国風すき焼き)味、タマネギ味の3種。

イム・ソミン記者
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