雲鳥楼でみそやしょう油の仕込み

  •  民族の霊山と言われる智異山のふもと、全羅南道求礼郡土旨面にある雲鳥楼。秋の日差しと風が差し込む庭で、文化柳氏9代宗婦(宗子や宗孫の妻、宗家の長男の嫁)イ・ギルスンさんが嫁とともに、昨年霜月に漬けておいたみそ玉を甕から取り出していた。吉日を選んでみそやしょう油を仕込むためだ。みそ玉はみそにし、甕に残っているものは大釜で朝鮮しょう油(伝統的な製法で作られたしょう油)に生まれ変わる。

     雲鳥楼は99間ある、朝鮮王朝時代中期の両班(ヤンバン=朝鮮王朝の貴族階級)家屋で、今は重要民俗資料に指定されている。子孫の運が開けるという吉地として知られている場所だ。特に、日本による植民地時代に土旨面五美里一円に全国各地から人々が押し寄せ、住みついた。雲鳥楼のサランチェ(客間の意)には、生活が苦しい村人たちが米を持っていけるよう、米びつを作っておいたという。

クォン・ギョンアン記者
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