名画が描かれたコーヒー、飲んでもいいの?

  •  フィンセント・ファン・ゴッホの「星月夜」、エドヴァルド・ムンクの「叫び」といった名画がコーヒーカップの上で揺れている。飲んでもよい。コーヒーなのだから。

     バリスタのイ・ガンビンさん(27)は「クリマート」の専門家として有名だ。これはクリームとアートを組み合わせた言葉で、優れた美術の腕がなくても気軽に楽しめる、ラテアート分野だ。味が変わるのを防ぐため、アイスコーヒーの上にホイップクリームをのせ、画幅とするが、食用色素をクリームに混ぜて絵の具をつくり、エッチングペンで模様を描き、最後に小さなスプーンで色を入れていく。写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」で人気を集めたイさんは最近、『クリマート』という本を出版した。風景画からピエト・モンドリアンの抽象絵画まで、さまざまなテクニックが詰め込まれている。

     一杯のコーヒーとアートが出合い、不思議な作品の世界へとたどり着く。コーヒー・エスティバルを地域の名物としてアピールしている江原道江陵市で2014年にスタートした「コーヒー画」もある。コーヒーを表面に塗り、砂糖や塩、酢などを使って濃淡をつけていく、一種のコーヒー水墨画と言えるが、一般的な絵画からコラージュなどへと技法がだんだん高度になっている。地域の同好会の会長を務めるパク・ポククムさん(70)は「日常的に飲んでいるコーヒーをアートの素材として活用するという意外性が最も大きな面白さ」と語った。11月5日-10日にかけて、江陵峨山病院で展示会が開催される。

     コーヒーをテーマにした展示会「コーヒー一杯」もソウル市内のギャラリー「63アート」で行われている。コーヒー、コーヒーを入れた器、コーヒーを楽しむ空間、消費されるコーヒーのブランドを使い捨てカップ、写真、アニメなどで表現する。美術館側は「日常生活に欠かせないコーヒーが持つ社会・文化的意味を振り返る機会になるだろう」とコメントした。

チョン・サンヒョク記者
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