見て、食べて、楽しい体験がいっぱい! 鎮川・宝蓮村

  •  韓国のゴールデンウィークと言える秋夕(中秋節)が終わった。連休が終わり、まだ日常生活に適応できていない人もいるはず。家族揃って楽しく過ごした日々が懐かしい人たちには、今週末、忠清北道鎮川郡への旅をおすすめする。秋の鎮川はさまざまな食べ物、多彩な見どころがあって魅力的だ。今から一緒に鎮川へ旅立とう。

     鎮川へのアクセスはバスが一番おすすめだ。東ソウルバスターミナルから毎朝6時-夜8時まで、3-40分間隔でバスがある。それに乗って鎮川総合バスターミナルで下車し、ヨンコク方面のバスに乗り換えると宝蓮村まで行けるため、アクセスはとても便利と言える。

     村にたどり着くまで、いろいろな見どころを楽しめるのもこの旅のポイントだ。新羅の武将キム・ユシンをまつるために建立された吉祥寺や郷土民俗資料展示館、キム・ユシンの生家や胎室、自然生態公園などがある。時間的に余裕があるなら、すべてを見て回るコースがおすすめだ。

  • 村に向かう途中、新羅の武将であるキム・ユシンをまつる吉祥寺や生家を観覧することができる
    ▲ 村に向かう途中、新羅の武将であるキム・ユシンをまつる吉祥寺や生家を観覧することができる
     宝蓮村は蓮の花を美しく表現した言葉だ。7月から8月にかけて満開となる白い蓮の花を見るためにたくさんの人がここを訪れるが、私は10月以降の訪問をおすすめする。果てしなく広がる野原、そしてさまざまな農村の風景が見られるからだ。

     村の入り口では、黄金色の野原とコスモスが1枚の絵のように見事な風景をなしている。その向こうには南北統一を祈り建てられたと言われる宝塔寺がある。また、寺の近くで炭を生産する窯を見ていると、都会では見られない風景なので幻想的な感じがする。
  • 秋色に染まった宝蓮村
    ▲ 秋色に染まった宝蓮村
     ここを通りすぎると、万頼山自然生態公園がある。ここは生態観察ができる池や芝生の広場、生態教育場などの施設が備えられている。その下にはヨンコク貯水池が造成されていて、静かに散歩するのにピッタリの空間だ。

     こうした施設のおかげで、ここは2002年、農村テーマ村に選ばれた。続いて2005年には自然生態優秀村、2007年には文化・歴史村に指定された。宝蓮村代表のピョン・サンイルさんは「2002年に農村テーマ村に指定されてからいろいろな事業を行っている。都会に住んでいる人たちがわが村の自然や景色を楽しんだり、村でさまざまな体験にチャレンジできるよう、プログラムを運営している」と話した。
  • 村はさまざまなテーマの体験プログラムを運営している。
    ▲ 村はさまざまなテーマの体験プログラムを運営している。
     村では伝統的な餅作り、弓などの体験プログラムを運営中。時期によって少し異なるが、餅作りやオーガニック石けん作り、天然染色体験、茶道体験などは一年中参加可能で、弓の場合は3月から10月まで体験できる。

     弓体験では韓国の伝統弓である国弓を持ち、50メートルほど離れたところから矢を放つ。40人以上集まれば体験することができ、料金は5000ウォン。ただ矢を放つだけでなく、弓の由来や新羅の花郎精神も学ぶことができる。
  • ここでは単純な弓体験ではなく、国弓の歴史やその由来などについても学ぶことができる。
    ▲ ここでは単純な弓体験ではなく、国弓の歴史やその由来などについても学ぶことができる。
     体験は当日コース、1泊2日コースがある。当日の場合、午前11時から村で重要な体験を実施。まず村を見て回ってから、村で生産されたもので作られた昼食をとる。その後、わらなどで卵入れを作る工芸体験、国弓体験、昔から伝わっている遊びの順で行われる。

     1泊2日の場合、1日目は村で、次の日は村の近くにある万頼山の森探訪や農業体験をするスケジュールになっている。1泊2日コースでは、村の名物である蓮の葉定食を味わうことができる。蓮の葉で丁寧に包んだご飯を蒸したもので、かすかな蓮の香りが楽しめる一品だ。
  • スケジュールによって山菜料理や蓮の葉の定食などが味わえる。
    ▲ スケジュールによって山菜料理や蓮の葉の定食などが味わえる。
     宿泊施設はペンションや民泊、古民家までいろいろな選択肢がある。そのうちおすすめの宿泊先は古民家だ。干し柿をつくる乾燥室など、昔の姿がそのまま保存されているのが特徴。

     一方、村からそんなに離れてない場所に、韓国に現存する石橋の中で最も古い鎮川籠橋がある。三国時代に築造されたこの橋は不思議なくらい完璧なことから「神秘の橋」と呼ばれている。赤い石を魚の鱗のように積み上げ橋脚を作った後、その上に長い板をのせたような形で、忠清北道地方の有形文化財第28号として指定・保護されている。

     見て、食べて、いろいろと楽しめる忠清北道鎮川郡へ今週末出掛けてみてはいかがだろう。家族で楽しい思い出を作り、長い連休に対する名残惜しさを癒すことができるだろう。
  • [村の情報]
    住所:忠清北道鎮川郡鎮川邑宝蓮コルギル41-22
    電話番号:043-535-6335
    ホームページ:http://boryen.go2vil.org 

    [村の案内]
     宝蓮村は35戸の農家が住んでいる、小さくて素朴でとても典型的な農村だ。入り口から美しい風景が広がるヨンコク貯水池や渓谷、いい香りが漂う炭窯がある。ここは昔から「生居鎮川」と言われるほど、土地が豊かで農産物が豊富にとれる場所として有名だ。また、三国統一の偉業を成し遂げた武将、キム・ユシンの生家や南北統一を祈り建立された宝塔寺が近隣にあり、花郎道の精神が息づいている。

    [宿泊案内]
     村では古民家およびペンション、民泊を運営している。古民家の場合、昔の姿がそのまま保護されているのが特徴で、一軒家を利用することができる。詳しくは(82)043-535-6335に問い合わせればよい。

    [周辺の農村観光スポット案内] 
    栢谷池堅炭テーマ公園:堅炭の生産拠点である栢谷面近くにある。公園は堅炭体験センターや生態体験休憩所、農村体験休憩所など、自然休息空間として造成された。特に堅炭体験センターや湿地生体探訪公園は、都会の人たちだけでなく、地域の小中高校生たちも訪れ、炭工芸体験や炭の制作過程、また日常で使う炭の利用事例などについて学べるところだ。

    住所: 忠清北道鎮川郡栢谷面栢谷路964
    電話番号:043-532-3734

    生居鎮川自然休養林:美しい自然景観を誇る厶ジェ山にある。生態系を維持、保全して山について学べるように造成されている。利用客のため、自然を最大限に生かした自然学習教育、山林教育などの体験空間や休憩空間を運営している。

    住所:忠清北道鎮川郡栢谷面ミョンアムギル435-135
    電話番号: 043-535-6335

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