ベールに包まれた昌徳宮・熙政堂、11月一般公開

  •  普段は出入りが制限されている昌徳宮(ソウル市鍾路区)の熙政堂内部が一般人に公開される。

     昌徳宮管理所は11月8日から30日まで、毎週木曜・金曜・土曜に一日2回(午後2時・3時)、中学生以上の一般人を対象に熙政堂の内部観覧プログラムを運営すると発表した。

  •  「明るい政事を執り行う」という意味が込められている殿閣・熙政堂は、大造殿とあわせ、朝鮮王朝時代に王や王妃が生活していた昌徳宮の内殿に属する建物で、宝物第815号に指定されている。便殿である宣政殿(宝物内14号)がたびたび国葬を執り行う空間として使用され、業務報告や国家政策に関する話し合いなど、王の執務室としても活用されてきた。

     現在の熙政堂は1917年に火災により焼失されたものを1920年に再建したもので、伝統建築方式と当時の近代様式が混在しており、朝鮮後期と近代王室の生活環境も比較的よく残っている。再建当時、全体的な外観は朝鮮の建築方式を採用したが、前面に自動車を乗り降りするためのスペースが設けられているのが特徴だ。内部にはガラス窓や電灯、現代式トイレが設置され、欧州風の家具を置くなど、近代的要素が加味された転換期の王宮の姿を目にすることができ、意味のある空間と言えるだろう。


  •  熙政堂の内部観覧は5日から、インターパークのサイトまたは顧客センターで先着順により予約することができる。入場定員は1回当たり15人で、文化財の価値に対する認識を高めるとともに予約取り消しを最小化するため、観覧は有料(1回当たり1万ウォン=約1000円)となっている。

     詳しい内容は昌徳宮ヌリジプや電話で確認すればよい。

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