30年ぶりに一般の入島が許された島、済州・遮帰島

  •  海洋水産部(省に相当)が11月の無人島に遮帰島(済州市)を選定した。

     済州道で最も西側にある遮帰島は総面積0.16平方キロメートルの小さな島だ。断崖絶壁、奇岩怪石が調和をなし、遮帰島周辺の海にはさまざまな魚が生息している。遮帰島は生態環境的価値を認められ、2000年に天然記念物第422号に指定され、管理されてきた。

     遮帰島は以前は竹が多く、竹島と呼ばれていたが、島に伝わる伝説により名前が変わった。伝説によると、「済州島のすばらしい山河で大物が生まれ、中国に反旗を翻すことを懸念した宋の大将が島に流れる地脈、水脈をすべて断ち切って帰る途中、1羽のタカが現れ、タカが帆柱の上に座ると突風が吹き荒れ、船が沈没した。このタカは漢拏山の守護神で、宋の大将が帰るのを防いだ」とされ、遮帰島と呼ばれるようになった。今でも遮帰島の近くには、羽をすくめたタカのように見える岩がある。
  •  遮帰島は島全体が国家地質公園で、世界地質公園の済州道内でも代表的な地質の名所に挙げられる。これまで天然保護区域で出入りが禁じられていた遮帰島は、散策路や便宜施設を整備し、2011年からおよそ30年ぶりに一般市民に開放されてきた。

     遮帰島を訪れ、丘を上がると、左側に赤い絶壁が見える、これは、玄武岩が参加して赤く変色したもので、赤い玄武岩を意味する「ソンイ(Scoria)」公園と呼ばれる。済州道を旅行しているとたびたび目にする赤い屋根も、この玄武岩を使用したものだ。

    ◆遮帰島への行き方

     遮帰島の美しい姿は遊覧船や潜水艦に乗って眺めることができ、遊覧船に乗って島の全景を観覧した後、島に入って1時間ほど景色を眺めたり、潜水艦に乗って美しい海の中を見ながら楽しいひとときを過ごすことができる。
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