創業100年以上の老舗でクッパを味わおう!

  •  ソウル市鍾路区堅志洞の「里門ソルロンタン(牛の骨と肉で作るスープ料理)」、全羅南道羅州市の「白い家」は創業100年以上になる。里門ソルロンタンがオープンしたのは1904年、白い家は1910年だ。創業100年以上の老舗がそれほど多くない韓国では珍しいケースと言える。1920年にオープンし、間もなく100年を迎える京畿道安城市の「安一屋」も、牛肉のスープ専門のクッパ店だ。クッパロードにおいて、クッパの長い歴史を誇る老舗を欠かすことはできない。100年という歳月と底力が込められたクッパを1杯、味わってみてはいかがだろう。
  • ◆里門ソルロンタン

     「雪濃湯(ソルロンタン)」という名前のように、雪のように白く濃いスープが逸品の古典的なソウル式ソルロンタンを味わうことができる。釜で17時間牛の脚の骨を煮込んだ後、脂をすっきり除いた白いスープは淡泊な味わいだ。最近のソルロンタンと比べると、スープがさっぱりしていて味も薄いが、本来の味を楽しむことができる。ソルロンタンはご飯を添えたり、素麺や頭肉、ばら肉、牛タン、脾臓などをスライスしたものを加える。ほかのソルロンタン店ではなかなか見られないタン先や脾臓といった部位をぜひ味わってほしい。

    ◆白い家

     羅州コムタン(牛テールスープ)の神髄を味わうことができる。全州とともに湖南(全羅道)地域の大都市の一つである羅州では昔からコムタンが発達した。赤身肉でだしを取るコムタンは、ソルロンタンとは異なり、スープが透明ですっきりしているのが特徴だ。毎日午前3時から釜に火を入れ、羅州韓牛(韓国伝統の肉牛)のばら肉、肩ロース、ひざ後ろの肉などでスープをつくる。オープンキッチンとなっており、釜で煮込まれているスープ、ご飯を添える過程などを目にすることができる。ご飯の上には赤身肉のほか錦糸卵、ネギ、粉唐辛子がのせられ、コムタン1杯がとても華やかだ。

    ◆安一屋

     全国でも指折りの大規模な食肉市場があった京畿道安城市で市場クッパとしてスタートした。ソルロンタンやコムタン、牛頭肉クッパ、内臓コムタン、カルビタンなどメニューが豊富だ。以前はメニューを区分せず、すべて牛湯と呼んでいた。牛の脚の骨出だしを取ったスープは基本的に同じで、各メニューごとに添えられる肉が違う。淡泊ですっきりしたスープが際立っている。
カン・ジョンミ記者
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