韓国の焼酎、なぜ瓶の色がどれも緑色なの?

  •  焼酎ほど韓国人にとってなじみ深い酒はないだろう。しかし、私たちが知らないことがたくさんある。焼酎に関する、知っておくとよい常識とは何か。

    ◆希釈式VS蒸留式

     焼酎は製造方法によって蒸留式と希釈式に分かれる。蒸留式は、穀類を発酵させ、蒸留してつくる。高麗時代から伝わるやり方で、香りが強く、多くの材料を必要とする割にできる量が少ないため、貴重なものとして扱われていた。希釈式は純度95%以上のアルコール成分である酒精に水と甘味料を加え、希釈してつくる。アルコールのほか特に味を感じることはないが、原価が安く大量生産可能だ。

  • ◆各地域の焼酎誕生

     韓国政府は1973年、品質低下と過度な競争の抑制という名目で、全国に散在していた酒類メーカーを統廃合した。「1道1社」という原則に従い、250カ所に達していた焼酎メーカーが1981年、眞露(ソウル・京畿道)、鏡月(江原道)、鮮洋(忠清北道)、白鶴(忠清南道)、宝盃(全羅北道)、宝海(全羅南道)、金福酒(慶尚北道)、舞鶴(慶尚南道)、大鮮(釜山)、韓壹(済州)の10カ所に絞られた。しかし、1996年に自道酒法が廃止され、2011年にロッテ酒類が忠北焼酎(忠清北道)を、2013年にはハイト眞露が宝盃(全羅北道)を、2017年にはイーマートが済州焼酎を買収し、市場に変化が生じている。

    ◆焼酎の瓶はなぜ緑色なのか?

     茶色い瓶を使うビールとは異なり、変質する可能性がほとんどない焼酎は、透明もしくは青い瓶を使用していた。1994年に江原道の焼酎・鏡月を買収した斗山(現ロッテ酒類)がエコのイメージを強調し、緑色の瓶に入れた「グリーン」を発売したのが変化の始まり。その後、緑の瓶を使用するメーカーが続々と増えていった。2010年からは、「焼酎の瓶の共用化協約」によりあらゆるメーカーが焼酎の瓶のデザインや規格を統一し、共同で再利用している。

カン・ジョンミ記者
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