鬱陵島一周道路が開通

  •  鬱陵島全体をめぐることができる一周道路(44.55キロメートル)が着工から55年にして全線開通する。慶尚北道と鬱陵郡は12月24日、鬱陵一周道路の未開通区間である鬱陵邑苧洞里内守田-北面天府里ソムモクを結ぶ往復2車線(全長4.75キロメートル、幅8メートル)道路を臨時開通する、と20日発表。現在、工程は99%まで進んでおり、仕上げの工事が行われている。正式に開通するのは竣工検査が終了した後、来年1月以降になるものとみられる。

  •  鬱陵一周道路開設工事は1963年3月、鬱陵島総合開発計画の一つとしてスタートした。1976年から本格的な工事が始まり、2001年までに790億ウォン(約79億円)を投じ、総延長44.55キロメートルのうち39.8キロメートルが完成した。

     残っているのは大部分が海岸の絶壁に続く難しい工事区間である上、事業費の確保が容易ではなく、工事が遅延している。2008年に一周道路が国家支援地方道路に指定され、国費1276億ウォン(約127億円)を確保し、完全開通の道が開けた。慶尚北道と鬱陵島は2011年12月から未開通区間の工事に突入し、トンネル3カ所と橋1カ所を建設した。鬱陵郡は既存の一周道路のうち、幅が狭かったり落石・山崩れ・荒波などの被害が多い区間(21キロメートル)も整備することにした。

     一周道路の全区間が開通すれば、鬱陵島民や観光客の便宜改善に大きく役立つものとみられる。鬱陵島では夏になると、一日に数百台のバスやタクシーが道洞を出発し、南西方面に島をめぐって北面ソムモクで引き返していた。最大で1時間30分、余計にかかっていた。台風や豪雨に見舞われると、鬱陵島内でも宿泊先に戻れず孤立するケースがたびたびあった。慶尚北道の関係者は「鬱陵一周道路が連結されれば、現在未開通の区間である苧洞里から天府里まで15分ほどで行き来できるようになる。鬱陵島観光事業もより活発化するもと期待している」とコメントした。

安東= クォン・グァンスン記者
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