精米所カフェに和菓子カフェ…韓国で今、餅デザートが人気

  •  だんご・大福専門カフェ、精米所カフェ、1人前の餅軽食…。「これが餅店なの?」という声が聞こえてきそうなほど面白い、餅をテーマにした空間が増えている。韓国餅類食品加工協会によると、現在1万8000人ほどが「餅類」業者として登録されているという。毎年600-700人ほど増えている。イ・ヒョングク事務総長は「客層が若くなり、新たなメニューや餅をテーマにした空間が増えている」と語った。古風な雰囲気を強調していた「餅カフェ」も、よりいっそう感性的で特色のあるものに生まれ変わっている。

     ソウル市麻浦区合井洞のだんご店や江南区大峙洞の餅房のように日本の菓子や餅を売るところがあるかと思えば、麻浦区上水洞のシルケーキのように、西洋のデザートであるマカロンやマドレーヌなどの形にした「餅(韓国語でトック)カロン」「餅ドレーヌ」という餅デザートを売る店もある。ここでは蒸し餅にもチョコレートや生クリームなどの服を着せ、フルーツやハーブを飾り、1ピースから販売している。

  •  京畿道議政府市の韓屋(韓国の伝統家屋)餅カフェ「家でカフェ」は、最新式の精米所設備を備えており、目を引く。デザートメニューの餅を作っているほか、昔の精米所のように、近所の住民たちが注文した餅を作ることもある。「京畿道驪州市で親が餅精米所を営んでおり、インターネット餅会社でも勤務し、経験を積んできた」と話す店主は「見せるための展示用精米所ではなく、実際にカフェで提供するすべての餅をその日の朝、精米所でつくっている」と説明した。

     新たにできた空間ではないが、全州市完山区の全州中央市場「餅路地」内の四つの餅店では、購入した餅を店内で食べることができる。1人前を注文すれば、その日につくられた餅の中から店主が3、4種を選んで皿に盛り付けてくれる。食べたい餅だけを注文することもできる。直接つくったカレトック(細長い棒状の餅)を使ったトッポッキ(餅の唐辛子みそ炒め)をはじめ、春雨炒めも味わうことができる。中でもソン家餅店はこのエリアの最古参と言える。母親の代から営んできた餅店を息子のキム・ヨンソクさんとその妻チェ・ソンジャさんが引き継いだ。昔風の野暮ったい感じの餅を扱っており、中高年の常連客が多いという。

パク・クンヒ記者
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