100メートルの氷壁の上から見えるものとは

  •  江原道原州市地正面判垈里の氷壁。寒い冬が訪れ、氷の王国に変わると、全国のクライマーたちが押し寄せる。最も高い氷壁が100メートル。下から見ただけでもスリル満点の氷の絶壁を、クライマーが鎌のようなアイスバイルを氷に突き刺しながら何とか一歩ずつ登っていく。頂上はもうすぐだ。

  •  氷壁の上からは世の中がどのように見えるのだろうか。自ら登ってみるという方法もあるが、氷壁を見てすぐやめた。その代わり、ドローンの力を借りて空から眺めてみた。氷が絶壁に沿って流れ落ちるようにくっ付いている巨大な氷壁。100メートル下、青く凍った渓谷。スリルを超え、恐怖が感じられた。そこで死闘を繰り広げているクライマーたちは、まるで怖さなど感じていないかのように、休みなく頂上を目指していく。

     気になってきた。一体、このように危険な氷壁を登る理由は何なのだろうか。氷壁を登るには寒さと戦わなければならず、長い間氷と死闘を繰り広げる体力と恐怖を振り払う精神力も必要だという。毎年冬に氷壁に登り始めてから20年になるというクライマーに尋ねた。「誰かには恐ろしく見えても、誰かには登ってみたい夢なんです。登っている間、隠されていた自然の肉を味わっているような気分になるんです。頂上に登りつめたとき、目の前に広がっている風景を見ると、自由を感じます」
オ・ジョンチャン記者
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