菓子からビールまで、春の香り漂う限定商品が続々登場

  •  春の風に乗って、堰を切ったようにあふれている「春限定商品」が消費者の目と口を楽しませている。

     ロッテ製菓は旬の果物イチゴを使った春の限定商品を売り出した。ソフトな生クリームの中に論山産イチゴでつくったジャムを入れた「モンシェル・イチゴ生クリームケーキ」やカスタードクリームにイチゴを加えた「カスタード・ストロベリー」、濃厚なチーズ味のケーキの中にイチゴ味マシュマロとイチゴクッキーチップを入れた「チョコパイ・ストロベリー&チーズ」、噛み応えのあるバナナ味の餅とイチゴクリームが調和をなした「名家餅パイ・イチゴ&バナナ」などだ。パッケージもイチゴをはじめ、果物を強調し、新鮮さやさわやかさ、春の雰囲気を生かしている。

  •  オリオンの春の限定商品コレクションは、イチゴとともにピスタチオ、リンゴ、マンゴーなど新たな味を追加。「チョコパイ・ピスタチオ&ベリー」は、イチゴとピスタチオの組み合わせだ。マシュマロの中に入っているイチゴジャムがピスタチオとマッチし、さわやかで香ばしい風味が感じられる。「フレッシュベリー・アップル&マンゴー」はリンゴジャムとマンゴークリームを使い、さわやかな味を生かしている。リンゴの果肉が入っており、シャキシャキした食感が感じられる。ピンク色を用いることが多い春の限定商品とは異なり、チョコパイ・ピスタチオ&ベリーは新芽の青々とした感じをミントカラーで表現した。

     また、異色の味で勝負をかけた商品もある。ピングレが春の限定商品として売り出した「ライチ・ピーチ味牛乳」だ。熱帯の果実ライチとモモを混ぜてつくった牛乳で、クワの実味牛乳、ミカン味牛乳に続く「この世になかった牛乳」シリーズ第3弾だ。ライチとモモのさわやかさ、ソフトな牛乳の調和が風変りだ。ピンクとコーラルの間の絶妙な牛乳の色は、色彩を専門とする米国企業PANTONE(パントン)が選定した今年のカラー「リビングコーラル」だ。ピングレ広報チームのキム・テギュ課長は「味は好みが別れるが、これまでになかった味に対する好奇心、限定版に対する関心が熱い」と語った。

     春を迎え、新たに着替えた限定版もある。農心の「蜂蜜かりんとう春限定パッケージ」は、ポップコーンのようにパッと咲いた桜をバックにモクレン、レンギョウ、ツツジなど春の花を描いた新しいデザインとなっている。春らしい雰囲気が感じられる華やかな春の花、モクレン、レンギョウ、ツツジの花言葉と「君は一人しかいない大切な人だから」「君が歩く明日も花道でありますように」「君に愛の喜びがあふれますように」という応援メッセージが入っている。

     ハイト眞露はピンク色の「ハイト・エクストラコールド・スプリング・エディション」を発売。このたび売り出された春限定商品は缶2種(355ミリリットル、500ミリリットル)と500ミリリットル瓶。缶と瓶のラベルに華やかな桜の下で向かい合って座る恋人たちの姿を描いたデザインで、春の情緒、感性を表現している。サラリーマンのシン・ウンスさん(34)は「ビールを選ぶときから飲むときまで、春を感じるときができ、デザインが美しいので所蔵用としても価値がある」と語った。

カン・ジョンミ記者
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