サクサクしていておいしい! 米国で韓国のりが人気

  •  「きょう、お昼に『キムミ』のりを食べたよ。サクサク軽くて体にもいいんだ」。米国サンフランシスコ在住のニール・バートンさんが昨年末、写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」に書き込んだ内容だ。「キムミ」とは最近米国の大手グロサリー・ストアチェーン「ホールフーズ・マーケット」で販売されている人気商品。ほかでもない、韓国のりだ。韓国出身の実業家アニー・チョンさんが2012年に売り出したブランドで、2018年にはホールフーズ・マーケットで「オーガニック献身賞」を受賞した。のりをおかずではなく、スナックのような取り扱いで販売したのが秘訣。オリーブオイルで焼いたもの、塩を使わないもの、粉チーズ・アーモンドパウダー・照り焼きだれを使ったものまで、味もさまざまだ。韓国ではおかずとして食べるのりを、米国ではオーガニックスナックとして楽しんでいるというわけだ。バートンさんは「米国農務省からUSDA認証を受けているのも気に入っている」と書き込んでいる。

  •  韓国の味付けのりがグローバルなオーガニックスナックとして浮上している。新世界免税店によると、最近中国人観光客に最も人気の品目はほかでもない、紅参と味付けのりだという。一昨年に比べ、昨年は販売量が80%増えた。東南アジアの観光客に対する売り上げも50%増加。新世界免税店のアン・ジュヨン広報チーム長は「アーモンド味、エビ味、バーベキュー味などさまざまな味ののりが最近、品薄状態になっている」と語った。

     米国では最近、ホールフーズ・マーケットだけでなく、トレーダー・ジョーズやコストコなどでものりがよく売れている。ウィリアム・リード・ビジネス・メディアが最近発表した資料によると、2017年に米国ののり輸入額は前年比6%ほど増加し、韓国から仕入れるのりの量が34%増えたという。

     海外だけでのりがスナックとして脚光を浴びているわけではない。ソウルの特級ホテルのバーやファインダイニングレストランでも最近、のりや揚げのりをアペタイザーやつまみとして出しているほどだ。ソウル市江南区新沙洞にある「ボンテ」では、九節板(韓国の宮廷料理の一つ)を注文すると、揚げのりの上にイカのなれずしや紅参ゼリーなどをのせて提供している。

ソン・ヘジン記者
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