大学生のパク・イェジンさん(25)は4月3日、友人たちと一緒にソウル市鍾路区益善洞の衣装レンタルショップを訪れた。1800年代後半から1900年代前半にオシャレな人たちが着ていたスタイルの衣装を貸し出す「開化期ファッション」レンタルショップだ。パクさんはここで、前面にたくさんのボタンが並んだ赤いワンピース、レースの飾りが付いた帽子、レースの手袋、日傘を借りた。友人たちもそれぞれ紫やピンクのワンピースに着替え、つばの狭い帽子をかぶった。モダンガールに変身したパクさんと友人たちは近くの昌徳宮を訪れ、記念写真を撮影した。すれ違う外国人たちは、パクさんたちの衣装を見て「きれい」と言いながら写真を撮ったりした。パクさんは「昔のスタイルだけど、今着てみてもおかしくないくらい洗練されている」と語った。
お出掛けファッションが近代化している。昨年まで、王宮や韓屋(韓国の伝統家屋)に行くときのお出掛けファッションと言えば韓服(韓国の伝統衣装)が人気だった。景福宮の入場料3000ウォン(約300円)が免除されるだけでなく、高級感があるというのが理由だ。最近、おしゃれに関心のある観光客らの間では、1900年代前半の洗練された開化期ファッションが人気を集めている。入場料が無料になるわけではないが、写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」で「開化期」「開化期の衣装」などと検索すると、写真が数万件ヒットする。