人気料理研究家も一肌脱いだ! 韓国でタマネギ消費大作戦

  •  「(チャパゲッティに)タマネギを入れると全然違う味になりますよ」

     料理研究家ペク・チョンウォンが「ユーチューブ」にアップしたタマネギ入りチャパゲッティ(チャジャン麺〈韓国風ジャージャー麺〉+スパゲッティ)の作り方動画は、6月27日にアップされてから3日間で再生回数160万回を超えた。タマネギがきつね色に変わり、甘みが出るまで炒めた後、チャジャンラーメンに加えて煮る調理法が紹介されている。ペク・チョンウォンは最近「タマネギの価格が暴落し、苦しんでいる農家の役に立ちたい」とし、「万能タマネギいため大作戦」というシリーズ動画を4本アップした。タマネギの保存法、調理法などが収められている。各動画には「ペク・チョンウォンを農林部(省に相当)長官に」「タマネギ農家の息子だが、本当にありがたい」といったコメントが寄せられている。

     2014年以降最大の豊作ということでタマネギの価格が下がっている中、「タマネギ農家支援」キャンペーンが官民問わずあちこちで同時多発的に行われている。韓国農水産食品流通公社によると、7月1日のタマネギ20キロの卸売価格は8800ウォン(約880円)で、前年の1万6387ウォン(約1840円)に比べ42%以上暴落したという。

  •  農協中央会忠北地域本部では、6月23日から全役職員が1人当たり15キロずつタマネギを購入し、家族や親せきに消費を促す「汎農協消費促進プロジェクト」を繰り広げている。忠北地域本部と清州教育院、農協の各市・郡支部などの構内食堂は毎日1品以上、タマネギを使ったおかずを提供している。

     タマネギの主要産地の一つである慶尚南道昌寧郡は、タマネギと焼酎を混ぜた「昌寧焼酎」をつくって販売中。ソウル市農水産食品公社は6月26日、ソウル市内の可楽市場内青果卸売市場4カ所、希望分かち合いマーケットとともに、全羅南道務安郡・咸平郡産のタマネギ30トンを購入し、ソウル広域フードバンクセンターに寄付した。

     料理関連の各種「ユーチューブ」チャンネルでも「タマネギ活用法」が人気だ。簡単にタマネギを入れて焼いた「タマネギのジョン」から、肉料理を作るとき活用できる「タマネギジャム」や「タマネギエキス」、「1時間でできるタマネギキムチ」などのコンテンツがアップされている。会員8万人を誇る、ネイバーの料理レシピ共有カフェには、6月1カ月間に「私もタマネギの漬物を作ってみた」という書き込みが70件以上寄せられている。

チェ・アリ記者
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