鶏皮に豚のしっぽ…特殊部位が韓国外食業界のトレンドに

  •  鶏皮、牛の肉と皮の間にある部位、豚のしっぽなど、珍しい特殊部位が外食業界のキーワードとして急浮上している。

     豚肉、牛肉、鶏肉を問わず、あらゆる肉類の特殊部位を求める消費者たちが増えているのを受け、業界では普段なかなか接することがなかったメニューに対する好奇心が大きく作用しているものとみている。また、部位の希少性や多様化した消費者の好みなどがかみ合い、特殊部位の需要増加に相乗効果がみられると分析されている。

    ◆鶏皮揚げ

  •  鶏肉の特殊部位では「皮」の人気が高い。KFCが韓国で初めて売り出した「鶏皮揚げ」は、インドネシア・ジャカルタの一部売り場で販売されていた商品がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて話題となり、韓国の消費者たちの要望を受け、販売されるようになったもので、発売以降、チキンの牙城を脅かすほど人気を集めている。

     居酒屋チェーンの「ミスルグァン」は夏限定メニューとして鶏皮をカリッと揚げた「鶏皮揚げ」を売り出し、一風変わった鶏料理を提供している。「鶏皮揚げ」はこれまでの鶏唐揚げとは異なり、皮だけを揚げた後、たれで和えて食べるメニューで、一風変わった味を楽しむのはもちろん、つまみとしてもピッタリだ。ミスルグァンでは「鶏皮揚げ」のほかにも鶏足を使った「鶏足炒め煮」を提供しており、特別な鶏肉料理を楽しむことができる。

    ◆豚のしっぽ焼き

     豚のしっぽを焼いて提供している店もあり、話題となっている。ソウル市麻浦区孔徳洞の「ヨンマル・クルタリ・コプテギ」では、毎日低価格で豚のしっぽ焼きを限定販売している。また、プレミアム豚肉専門店「シンドセギ」では、たれで和えた豚のしっぽ焼きを提供している。1頭から100-130グラムほどしか出ないので確保するのが難しいとされる豚のしっぽは、豚焼き肉店やティッコギ(精肉後の骨の残りの部位)店を中心に、急速に広まっている。

    ◆ポーク・トマホーク
  •  SUN AT FOODが手掛けるブラジルのシュラスコ専門店「テキサス・デ・ブラジル」は、顧客らの要請により今年初めに限定販売した「ポーク・トマホーク」を正式にメニュー化した。「ポーク・トマホーク」は韓国産豚肉のヒレやカルビなどを使い、骨が付いた状態で提供されるボーンインステーキで、一般的には牛肉で楽しまれている部位として知られる。普段なかなか接することのない珍しい部位ということで、発売当時から非常に話題を集めてきた「ポーク・トマホーク」は、100%炭火で焼かれているシュラスコで、脂分は少ないがやわらかい食感を誇る。
    ソ・ミヨン記者

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