死にかけていた経理団通りが美術品でいっぱいに

  •  「賃貸の問い合わせ」が「作品の問い合わせ」に変わった。放置されていた商店街の空室に貼られていたメモの内容が変化し、街の雰囲気も変わりつつある。

  •  一時は路地裏の商圏の麒麟児と言われていたが、賃貸料が急激に上がり、ジェントリフィケーションなどにより衰退したソウル・梨泰院の経理団通りで初めて開幕された「第1回経理団通りアート&デザイン・フェア」の最も大きな特徴は、通りのあちこちにあった空室を整頓し、ポップアップ展示場にした点だ。ソウル・北村から最近経理団通りにギャラリーを移したインターアートチャンネルが主導し、9月20日に開幕したこのフェアは「死にかけている商圏を美術でよみがえらせる」という趣旨から始まった。建物の所有者たちを一人一人説得した末、確保した6カ所のスーパーマーケット横、インターネットカフェ横、市場の空きスペースを、観覧客たちは宝探しをするように歩きながら作品を見て回る。今回のフェアには新鋭作家およそ40人が絵画やオブジェなど280点を出展し、価格は10万ウォン(約1万円)から1000万ウォン(約100万円)までさまざまなだ。

     人々が去った空室はまさに廃墟だった。古びた廃棄物を処理するのはもちろん、クモの巣を取り払うのも大変だった。開幕前日に急きょ賃貸契約がなされ、展示場が消えるというハプニングにも見舞われた。梨泰院第一市場の入り口にドローイングなどの作品を設置した作家キム・ドンホは「展示場のコンディションはそれほどよくなかったが、経理団通りの色彩が染みついた空間なので特別だ」とした上で「窓が壁で遮られているなど、空間の特性を逆に利用し、『光の遮断』をコンセプトにつくり上げた」と語った。広さ8坪の店を十日間無償で貸し出したシンさんは「ただ空っぽにしておくよりも、美術品で満たす方が、街の水準を高めるのに役立つのではないかと思った」と話している。
  •  近くのカフェ、食堂、家具店などにも作品を展示し、訪問客らが自然に鑑賞できるようにした。ちょうどインターアートチャンネル(シム・ムンソプ展)、カラスギャラリー(チョン・ボクス展)、アート247(デイヴィッド・ホックニーの版画)など、ここのギャラリー10カ所も一斉に新しい展示をスタート。ライブ・ドローイング・ショーのため、経理団通りのあちこちに白いキャンバスが設けられた。無から有への変化がリアルタイムに繰り広げられる。フェアは9月29日まで開催。
チョン・サンヒョク記者
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