日本人観光客の誘致目指し、釜山に「ご当地シャトル」誕生へ

  •  釜山市は1月19日、文化体育観光部(賞に相当)と韓国観光公社が日本人観光客による地方訪問の活性化のため推進する「2020 KOREAご当地シャトル事業」に選定されたと発表した。

     「ご当地シャトル」は、再訪問率が高く韓国をよく知っている日本の個人旅行客たちの地方訪問を効果的に誘導するための日帰り旅行プログラムで、専用車両を利用し、アクセスが不便な観光スポットを気軽に訪問することができる。シャトルバスには専門ガイドが同乗し、観光地の解説を行い、各エリアの特色あるグルメも提供する。

     外来観光客の実態調査(2018年韓国観光公社)によると、日本はFIT(海外個人旅行)の比率が91.9%と高く、ここ3年間の再訪問率(70.2%)も高いが、ソウルを最も好んでおり、釜山は2番目だった。

     特に満足度の面では、公共交通(74.6%)や道探し(56.2%)などアクセスの問題で地方の観光地を訪れるのは難しいと感じていることが分かった。また、外来観光客の平均滞在期間は8.2日だが、日本人の場合3.9日で最も短く、実際に2泊3日の旅行が大部分で、日帰りコースが好まれていることから、平均滞在期間が短い日本人観光客の特性を考慮し、一日ツアーの「ご当地シャトル」はよい観光プログラムになるものと期待されている。

     今年の「ご当地シャトル」には五つの自治体が選ばれた。釜山市は「ご当地シャトル」のコースとして、釜山駅を出発し、海雲台や機張海岸道路に沿って楽しむ東海岸ビーチライフコースと、加徳大橋を渡り加徳島の海辺の絶景を鑑賞するコースを検討している。

     ツアーのコースおよび予約方法、料金などは韓国観光公社でコンサルティング業者と運営代行業者を選定し、最終的に確定する計画で、3月中に運行がスタートする予定だ。

     釜山市の関係者は「昨年7月の日本による輸出規制措置以降、日本人旅行者が減少し、観光産業が厳しい状況に陥っており、今回のご当地シャトル事業をきっかけに、日本の個人旅行客の訪問誘導と再訪問率アップの機会になるものと期待している。さらに日本人観光客を増やすための戦略的広報マーケティングはもちろん、航空会社など関係機関と引き続き協力することによって、日本人観光客の誘致方案を積極的に模索していく」と語った。

     なお、「ご当地シャトル」は韓国観光公社で2014年に初めて設け、2コースからスタート。昨年には全5コースを1115人が利用した。釜山市は今年初めて参加する。
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