BBクリーム麺にプルダック麺…混ぜ麺こそが生きる道!

  •  ビビン麺(混ぜ麺)の市場シェアを掌握するためのラーメン業界の争いが激しい。「Paldoビビン麺」「クァルト・ネネムティン(辛いPaldoビビン麺)」で市場占有率60%を誇る「絶対強者」のPaldoは今年2月、クリーム粉末を加えて辛い中にもソフトで香ばしい味を生かした「PaldoBBクリーム麺」を売り出し、不動の1位キープに乗り出した。ラーメン市場全体1位の農心はビビン・カルグクス(麺料理の一種)からアイデアを得て、一般的なラーメンの3倍の太さの麺を用いた「カルビン麺」を4月に発売し、勝負に出た。オットゥギは自社の代表ブランド「真」を付けた「真ビビン麺」を3月に売り出した。これまでのビビン麺の量では少ないという消費者の意見を反映し、「オットゥギ・そばビビン麺」(130グラム)に比べ20%増量し、東南アジアでは一般的な香辛料タマリンドを加えることで辛くてさわやかな味を出した。三養食品は、ヒット作である「プルダック(激辛鳥料理)」や「燃える」シリーズをビビン麺に用いた「挑戦! プルダック・ビビン麺」と「燃える唐辛子ビビン麺」を発売した。 
  •  食品メーカーが先を争うようにラーメンの新商品を発売しているのは、ビビン麺はほかのラーメン・カテゴリーに比べ成長の幅が大きいからだ。韓国農水産食品流通公社(aT)の分析によると、ビビン麺の市場規模は2014年の672億ウォンから、2018年には1318億ウォンへとおよそ2倍に増えたという。業界関係者は「ビビン麺は2017年に1190億ウォン、2018年に1318億ウォン、2019年には1340億ウォンへと順調に成長している」とした上で「一般的なラーメンの成長が事実上低迷しているのに比べ、成長幅が非常に大きい」と話している。

     ビビン麺の急速な成長について、農心の関係者は「若い世代のラーメンの好み」と説明した。「10ー20代はスープがある一般的なラーメンよりもビビン麺や炒め麺を好む。『ビビン麺は夏に食べる』という固定観念が強い中高年とは異なり、若い世代は季節に関係なく楽しんでいる。ビビン麺は通常、暑さが始まる5月から需要が伸び始めるが、最近では販売時期も次第に早まっている。割引販売促進イベントを3月、甚だしくは2月に行うケースもある」。伝統的なビビン麺のシーズンである夏の訪れが次第に早くなり、暑い時期が長くなっている点も、ビビン麺の成長を引っ張っていると言えるだろう。
キム・ソンユン記者
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