「レディバッグ」ほしさに…韓国スタバでコーヒー300杯注文し廃棄する人も

  •  スターバックスコーヒー・コリアの謝恩品イベントが過熱化している。始まりは5月23日、ソウル・汝矣島公園近くのスターバックス店舗だった。ある男性がコーヒーおよそ300杯を購入した後、謝恩品の一つである「サマーレディバッグ」17個とコーヒー1杯だけを持って帰る事件が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて広まった。この客は残ったコーヒーを該当の店舗にやって来た別の客が無料で飲めるようにしたとされているが、このコーヒーを持っていった人は多くなく、大部分が廃棄処分された。
  •  「サマーレディバッグ」は、旅行用キャリーバッグの上に乗せることができるサブバッグだ。5月21日から7月22日まで、シーズナルドリンク3杯を含め17杯飲むと、この商品またはサマーチェアがもらえる。スターバックスコーヒー・コリアでは謝恩品の種類だけを変えて、毎年こうしたイベントを実施している。完売にならなかったことはほとんどないが、今年はいわゆる「コーヒー300杯事件」が発生し、謝恩品獲得ラッシュがよりいっそう激化している。

     スターバックス側がこのような事態に備えていなかったわけではない。毎年スターバックスのグッズをめぐり消費者の間で物議をかもすようになると、eフリークエンシー(ポイント)の事後積立制度をなくした。過去に、店舗のごみ箱に捨てられていたレシートを持参し、まるで自分が購入したかのように積み立て、グッズを手にするケースが続出したからだ。しかし今回は、コーヒーを大量に購入するという事態が起きた。スターバックス関係者は「7月までコツコツと週2回ほど来店してくれる消費者にプレゼントをするという趣旨で企画したイベントなのに、戸惑っている」と語った。

     最近、「中古の国」など中古品コミュニティには「サマーレディバッグ」を転売するというコメントが数百件書き込まれている。スターバックスで最も安いドリンクだけを飲んで7万ウォン(約6250円)ほど使うと、謝恩品をもらうことができる。一方、「中古の国」では8ー10万ウォン(約7140-8920円)で取引されている。eフリークエンシーをばら売りする行為は数年前からよく見られるようになった。各種オンラインコミュニティにはフリークエンシーを1000ー3000ウォン(約90ー270円)で販売したり、購入するという書き込みをよく見掛ける。スターバックスによると、「サマーレディバッグ」はまだ十分在庫があるという。昨年の謝恩品需要を考え、余裕をもって製作したからだ。

    ソン・ジョンビン記者
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