始皇帝もマドンナも飲んだコンブチャ、韓国上陸

  •  甘酸っぱくてほろ苦い。子ども用風邪薬のような味もする。飲んでみると酔うことも。アルコール度数3%、カロリーは60キロカロリー。肝臓の保護、ダイエット、がん予防、関節炎の緩和に効果的とされる「コンブチャ」だ。

     写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」を通じて口コミでうわさが広がった。英国オックスフォード大学の資料によると、紀元前に中国東北地方(満州)で飲まれるようになり、その後ロシアや東欧に広まって、紅茶キノコ、ロシアチャなどと呼ばれたという。不老長寿のため始皇帝や現代グループ創業者の鄭周永(チョン・ジュヨン)、ロナルド・レーガン元米国大統領らが愛飲し、マドンナやジェシカ・アルバ、ミランダ・カーら人気スターたちも美肌やスタイル管理のために飲んだ。米国の経済誌「フォーブス」が選ぶ「2020年10大トレンド」に挙げられた食品であり、コカ・コーラやペプシがそれぞれブランドを立ち上げ、投資を増やしているドリンクでもある。
  •  コンブチャのつくり方は、ヨーグルトや酵素液と似ている。紅茶や緑茶にスコビーと砂糖を加え、15日間発酵させる。米国でも最初は家でつくった自家製レモネードのように売り始めた。

     今春、韓国でもコンブチャ・ブームが始まった。ソウル市内の島山公園近くにあるカフェ「CONTE DE TULEAR」、ケーキ店「DORE DORE」でもコンブチャを提供している。一方、コンビニエンスストア「ゴーイングメリー」では「イージー・コンブチャ」を、ソーシャル・コマース・サイト「Coupang」では自社ブランド「タムサ・コンブチャ」「アイム・アライブ・コンブチャ」を販売している。

     韓国のコンブチャは米国とは異なり、ほとんどアルコールが入っていない。もともとコンブチャはスコビー発酵過程で少量のアルコールが発生するが、これを除去したものとみられる。酸味と苦味を減らし、フルーツジュースに近い味だ。「イージー・コンブチャ・ピンク」からはかすかに花の香りがする。
イ・へウン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
グルメの最新ニュース