韓国外食業界、「オリジナル」を強調したメニューで消費者にアピール

  •  外食業界がブランドのオリジナリティーを前面に押し出し、顧客の好奇心や好みを刺激するメニューを相次ぎ売り出している。これらはブランドの独創性を示す「オリジナル」メニューを活用した商品や、海外で経験できる「本場の味」を韓国国内に持ち込み、消費者たちの攻略に乗り出している。

     ケンタッキーフライドチキン(KFC)は、創業者カーネル・サンダースの11の秘密レシピが込められた定番メニュー「オリジナルチキン」を活用した新商品「オリジナルブラックラベルチキン」を販売。オリジナルブラックラベルチキンは既存のオリジナルチキンをプレミアムもも肉(骨なし)でつくっているだけに、肉汁たっぷりでやわらかく、しっとりした食感を楽しむことができ、オリジナルチキンの香ばしく適度に塩気のある味をそのまま感じられる。8月初めにはオリジナリティーあふれる商品として、創業者の名前を付けた「カーネルもも肉バーガー」も売り出した。肉汁たっぷりのもも肉を中心に、レタスや自家製ピクルス、ソースがマッチし、基本に忠実な味で人気を集めている。
  •  クリスピー・クリーム・ドーナツは定番商品の「オリジナル・グレーズド」を活用した「オリジナル・ピーナッツクリーム・フィルド」を発売。ソフトで甘いオリジナル・グレーズドに香ばしいピーナッツクリームがたっぷり入った商品で、英国やフィリピンなど海外のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で話題を呼んでいた。今年1月にはオリジナル・グレーズドにヌテラを合わせた「オリジナル・チョコレート・フィルド」も売り出している。

     また最近では、海外でしか味わえなかった味のオリジナリティーを韓国国内でも経験できるよう導入したケースもある。

     SPC三立は7月に米国カリフォルニアの人気サンドイッチ・ブランド「egg slut」を韓国に持ち込んだ。egg slutはファインダイニング出身のシェフが卵と高級食材を使って「スロー美学」を披露し、料理の領域から卵サンドイッチを芸術化させたファインカジュアル・ブランドだ。SPC三立は製造設備、レシピ、原料などを米国のegg slutロサンゼルス本店と同一レベルとし、現地の味と品質をそのまま韓国に取り入れた。

     一方、香港の伝統的な飲茶ブランド添好運は、香港の人たちがよく食べているメニュー「香港式排骨麺」を新たに売り出した。香港式排骨麺は、豚肉を揚げて特製湯麺と一緒に食べるメニューだ。排骨とは豚の骨付きばら肉を揚げた料理を指し、現地から空輸した香辛料5種で熟成させた。一緒に食べる特製湯麺は海鮮スープの深い味を誇る。
ソ・ミヨン記者
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