アツアツのおでんつゆにハイボール1杯…今秋ピッタリの味!

  •  伝統酒を紹介するプラットフォームを手掛けるイ・ジマン代表は、この業界の「核インサイダー(超人気者の意)」だ。2017年にドナルド・トランプ前米大統領が来韓したときの青瓦台(大統領府)の晩餐酒、平昌冬季オリンピック開幕レセプションの夕食会での世界の首脳らの乾杯酒など、大きな国家イベントの諮問を担当した。

     イ・ジマン代表は伝統酒、ワイン、ビール、ウイスキー、焼酎など、種類を問わず愛飲家だ。酒だけを保管している専用冷蔵庫が3台あるという。「その日その日に飲みたい酒が変わります。季節や天気、夕焼け、同席する人、思いつく食べ物によって。ハハハ!」
  •  趣味が仕事になっているイ・ジマン代表に、今秋酒がすすみそうな名店を推薦してくれるようお願いした。「最も重要なのは、それぞれの状況に合う、最適のマリアージュを見いだすこと! 食欲をそそり、味覚の経験を極大化させてくれる、最近よく頭に浮かぶ名店を紹介しましょう」

    ◆ロデオデン

     おでん以外にもアボカドのり漬け、焼きたらこ、チキン南蛮など、日本の居酒屋で味わえるようなつまみが多い。イ・ジマン代表は「これ一皿あれば、ビールやハイボール2、3杯はささっと」と前置きし、棒でたたいて荒く砕いたキュウリを塩やゴマなどで味付けした「たたきキュウリ」を強く推薦した。

    ◆ソチョンカラク

     全羅北道南原市出身で、放送作家として20年間働いたキム・ヒョンジュ代表が営む店だ。パンソリ(韓国の伝統芸能の一つ)に対する愛情が強いキム・ヒョンジュ代表は「パンソリの四節歌に『死後の満盤珍羞(テープるいっぱいの珍しくおいしい料理)は生前の1杯の酒にも満たない』という一節がある」とした上で「いい人たちと一緒に楽しく酒を飲み交わすのが人生の醍醐味だという哲学が込められている」と語った。

    ◆黄州家

     ソウル市江北区の水踰里(樊洞)の名物。いつも長蛇の列ができているが、待ったかいがあると思えるホルモン店だ。酒類のリストが平凡なのが短所と言えば短所だろう。イ・ジマン代表は「おいしいから全部許せる」とした上で「この店ではソメク(焼酎をビールで割った飲み物)をお勧めする」と語った。

    ◆漢南洞韓方丸鶏

     テレビ番組でタレントのイ・ヨンジャが「消火剤として食べるところ」と紹介したことで注目を集め、一段と行きにくくなった。生後30-35日の若鳥をさまざまな韓方(韓国漢方)の材料と一緒に漬けて熟成させた後、水にひたしたもち米、カンゾウ、ナツメ、ニンニクなどを入れ、韓国産ドングリの木でつくった炭で焼く。

    キム・ソンユン記者
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