海外のMZ世代、メタバースで韓国を楽しむ

  •  新型コロナウイルス感染症の影響で韓国を訪れることが難しい外国人たちが韓国観光を間接的に体験できるグローバル・メタバース・ゲームが、MZ(ミレニアル+Z)世代を中心に人気を集めている。

     韓国観光公社が12月20日発表したところによると、オンラインゲーミングプラットフォームおよびゲーム作成システム「ロブックス」を活用し、同月初めに江陵を舞台に制作された「イカゲーム」は現在、ユーザー数が通算7万人を超えるという。
  • 韓国観光公社
    ▲ 韓国観光公社
     ユーザーはゲームで江陵の主な観光スポットである船橋荘、烏竹軒で栗谷・李珥(イ・イ)の本や申師任堂(シン・サイムダン)の絵を見たり、安木海水浴場にあるいわゆる防弾少年団(BTS)停留所で写真を撮ったり、東海の海を背景にレールバイクに乗ったりする。

     また、中央市場でかるめ焼き、餅、純豆腐アイスクリームなどを食べ歩きしたり、「だるまさんがころんだ」や「飛び石ゲーム」などをすることができる。

     韓国観光公社は間もなくユーザー数が10万人を超えると見ており、また別の観光拠点都市や新しいテーマのロブックス・ゲームの追加制作も考えている。

     ロブロックスは2006年に立ち上げられたゲーム・プラットフォームで、ユーザー制作コンテンツ数が4000万個に達し、1カ月に2億人以上のユーザーがゲームを楽しんでいる。

     さらに、ネイバーが開発したメタバース・プラットフォーム「ZEPETO」でも韓国を具現化したマップが新たに登場し、釜山、木浦、安東、江陵、全州など観光拠点都市5カ所のそれぞれ異なる魅力を込めた新規マップをチェックすることができる。

     ZEPETOのマップ検索で各都市名を入れると、釜山の代表的なランドマークである広安大橋や美しい色感で具現化された甘川文化村、春色の桜が調和をなした安東の月映橋、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録されている屏山書院、江陵のホットプレイスである安木カフェ通りや日の出の名所である正東津駅、木浦大橋を背景に夜のロマンを感じられる木浦の名所の数々、全州韓屋(韓国の伝統家屋)村など、5都市のさまざまな観光スポットやホットプレイスをめぐることができる。

     韓国観光公社の関係者は「新型コロナウイルス感染症の長期化により、グローバルMZ世代の主なコミュニケーションの窓口であり新たなマーケティング・チャンネルとして、メタバースが波及力を拡大している」とした上で「韓国観光公社のデジタル・マーケティングは、コロナ後に展開する海外からの観光客の誘致合戦において重要な先取り効果になるだろう」と話し、期待を寄せている。

    イ・ヒョンジュ記者
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