カレー粉の主原料にもなっているウコンが、消化問題に一般用医薬品と同じくらい効果があるという研究結果が出た。 タイ・バンコクのチュラーロンコーン大学の研究陣は、成人20人を対象に実験した結果、このような事実が分かった、と9月12日発表した。今回の研究結果は国際学術誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)」に掲載された。 ウコンにはクルクミンが多く含まれており、抗炎症、抗菌作用があることが知られていた。インドをはじめ東南アジアでは長い間、ウコンを消化剤代わりに使用してきた。しかし、ウコンを実際に一般用医薬品と比較した研究は今回が初めてだ。

 研究陣は、2019年から2021年にかけて、18-70歳の間でたびたび胃腸障害を経験している参加者を募集し、プラセボ(偽薬)対照群を用いた実験を実施した。参加者たちは28日間、無作為にウコンまたは胃酸の逆流を防ぐ一般用医薬品オメプラゾールを服用した。一部の参加者はウコンとオメプラゾールを混ぜて服用した。ウコンは250ミリグラムの錠剤と1個のプラセボを一日4回ずつ服用し、オメプラゾールは20ミリグラムの錠剤と2個のより大きなプラセボを一日4回ずつ服用した。参加者たちは、自分が服用した薬がウコンなのか一般用医薬品なのか分からない。 三つのグループの患者たちはみな臨床試験後、消化不良点数が同じように減少した。実験直後と56日後の再評価時にも、効果は似たような水準だった。 オメプラゾールは大衆性が高い胃腸薬で、この薬を長期間服用するケースはめったにない。しかし、オメプラゾールを長期間服用すると、骨折のリスクが高まり、微量の栄養不足、肝炎リスク増加など、副作用が生じる可能性があることが知られている。

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