枕に顔をこすりつけながら寝ている人が多い。心理的に安心感を与えるからだ。しかし、ひんぱんに洗っていない枕は便器よりも汚い可能性があるため、注意が必要だ。▶便器のふたを開けたまま水を流すと…細菌は防げるがウイルスは防げない

◆洗っていない枕、便器よりも細菌が多い 寝ている間、枕にはわたしたちも気づかないうちに髪やほこり、角質、老廃物などが落ちてたまる。これを適時除去しないと、ダニが生息するようになる。角質や老廃物などはダニのえさになるからだ。ダニはアレルギー誘発物質で、皮膚や気道粘膜などに浸透し、にきびやじんましん、湿疹など、接触皮膚炎を誘発する恐れがある。ぜんそくや鼻炎など、呼吸器疾患を誘発することもある。 枕には細菌も多い。枕は、寝るときに流した汗やよだれによって湿ることで汚染されやすい。きちんと管理しないと、細菌がたちまち繁殖する。実際に、枕から便器の96倍の細菌が検出され、カビやダニも発見された、というソウル大学生命科学部の研究結果がある。枕カバーを洗濯しないまま1週間過ごすと、便座シートよりもバクテリア群集がおよそ1万7000個多くなる、という英国チェスター大学の研究結果もある。こうした汚染物質はぜんそくや鼻炎など、呼吸器疾患を引き起こし、顔にはにきびを発生させる恐れがある。◆1、2週間に1回洗濯を 枕カバーは最低でも1、2週間に1回洗濯するのがよい。ひんぱんに洗うのが難しかったら、毎日外でたたくなどして角質やほこりなどを落とさなければならない。ダニは衝撃に弱く、たたくと70%は除去できる。1週間に1回ずつ、30分以上天日干しするのもよい。 枕を定期的に交換するのも役立つ。ラテックスやメモリーフォームは3-4年、ポリエステル綿は2-3年、そばがらは1-2年に1回交換するのが望ましい。室内の湿度にも気をつけなければならない。湿度が高すぎるとダニが繁殖しやすくなる。室内の温度は18-20度、湿度は50%以下に保つのがよい。また、定期的に換気する必要がある。

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