ヘルス
【健康に関する小さな常識】くもりの日にひときわ体が重く感じる理由は?
くもりの日にはなぜか普段よりも気分が落ち込み、疲れる。天気の変化が身体に影響を及ぼすのだろうか。 くもりの日には、ホルモンの変化によって憂うつ感を覚えることがある。脳は目から入ってくる光の量によって、セロトニンとメラトニンの分泌量を調節する。セロトニンは肯定的な感情を抱かせるホルモン、メラトニンは疲労や無気力を誘発するホルモンだ。空が暗く、くもっていて日照量が減少するとセロトニンの分泌が減り、メラトニンが多く分泌され、身体の緊張がやわらいで元気がなくなり、無気力になる可能性がある。▶氷水を飲んで頭がきーん…繰り返すと脳血管によくない?
気圧の変化も影響を及ぼす。特に、雨が降っている日には空気中の水蒸気が増え、気圧や酸素含量が低下する。酸素含量が低下すると、脳に円滑に酸素が供給されず、普段よりも疲れる可能性がある。気圧が低くなると交感神経の働きが鈍くなり、副交感神経が活性化して体が弛緩状態となり、だるくなって疲れを感じやすくなる。 湿度も一つの原因だ。雨が降って湿度が高いときは、外の空気が重くべとべとし、体温の調節が難しくなる。自律神経系が体温恒常性を維持するため、普段よりも多くのエネルギーを使うと疲れやすくなる。日照量、温度、湿度が人のコンディションに影響を及ぼすという英国心理学会の研究結果がある。
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