適量の酒を飲むと、外国語を駆使する能力を向上させることができる、という興味深い研究結果が出た。 英紙タイムズが最近報じたところによると、英国のバース大学の研究チームは、ドイツ人50人を対象に飲酒と外国語能力の相関関係を調べる実験を行ったという。 研究チームは、参加者たちに少量のアルコール飲料またはノンアルコール飲料を提供した後、オランダ語で会話をさせた。参加者たちは皆、オランダ語を学習した経験がある。▶日本で高齢者1300人を研究したら…キノコに含まれる抗酸化物質が認知症リスクを低下させた

 母語話者が参加者たちの会話を聞いて評価した結果、酒を飲んだグループの発音の方がより正確だったことが分かった。研究チームは「アルコールが言語不安を減らし、外国語を流ちょうに話せるようにするのに役立つ」と説明した。 この研究は今年、米国のボストン大学で開催されたイグ・ノーベル賞授賞式で「平和賞」を受賞した。イグ・ノーベル賞は、「人々を笑わせ考えさせた研究」に対して与えられる賞だ。毎年9000件以上の候補が挙がり、そのうち10件の研究にのみ、賞が授与される。 研究責任者は「科学は真剣なだけでなく面白いということを教えてくれる」とした上で「素朴な質問が人間行動に対する驚くべき洞察を提供することもある」と主張した。 ただし研究チームは、今回の研究結果が飲酒を推奨していると解釈してはいけないと強調した。 この研究は統制された実験室の環境でとても少量の酒を用いて行われ、過度な飲酒は認知および運動能力を低下させるだけでなく健康に深刻なリスクを招く、と研究チームは主張した。

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