他人を思いやり、困難に共感する気持ちが、個人の幸せや人生に対する満足度を高めるという研究結果が出た。 ドイツ・マンハイム大学の研究チームは、これまでに発表されたおよそ40件の研究を総合的に分析するメタ分析を通じ、思いやりと心理的ウェルビーイングの関係を調べた。思いやりとは、他人の苦痛を認識して感情的に共感し、これをやわらげるために行動しようとする気持ちまで含む概念だ。▶45分ごとにスクワット10回すれば血糖値がぐっと下がる…30分歩くより効果2倍

 分析の結果、他人を思いやり、助けようとする傾向が強い人ほど、人生全般に対する満足度や幸福感、人生の意味をより大きく感じる傾向がはっきり見られた。研究チームは、こうした効果が一時的な気分の変化ではなく、比較的安定的な人生の質と関係していると説明した。 ストレスや不安、憂うつのような否定的な感情が大幅に減少する効果は相対的に大きくなかったが、全般的に思いやりがある人ほど情緒の状態がよりいっそう肯定的なことが分かった、こうした傾向は、年齢や性別、宗教の有無とは関係なく一貫しており、特定集団だけに限られた結果ではなかった。 研究チームは、思いやりが個人の情緒的な安定だけでなく、社会的な関係にも肯定的な影響を及ぼす可能性があると分析した。他人を助ける行動が社会的な結びつきを強化し、その過程で自分も心理的な満足感を得られるというわけだ。これは、人間関係の質が人生の満足度に大きな影響を及ぼすという、これまでの研究結果とも一致する。 研究を主導したマイリンダ・ジュニク博士は「思いやりは生まれつきの性質ではなく、訓練と教育を通じて十分に育てられる能力」とした上で「学校教育、成人学習過程、さまざまな社会プログラムを通じて思いやりを育てることが、個人の幸せだけでなく社会全体の健康のためにも重要だ」と話している。 なお、この研究結果は国際学術誌「Scientific Reports」に最近掲載された。

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