ギャラリーや庭園、山奥でティータイム /利川
2017.04.19 09:01

 食事を終えた後、雰囲気のいいカフェを訪れる人が増えているからだろうか。最近、京畿道利川市には独特な雰囲気のカフェが相次ぎ登場している。利川市新屯面にある「ギャラリー・サモ」は、沙音洞の交差点から車で10分ほどのところにあるギャラリーカフェ。周辺はヴィラ(低層マンション)や農耕地ばかりで特に魅力的なエリアというわけではないが、カフェの大きなガラス窓を全面開放すると風通しがよく、まるでテラス席にでもいるような気になる。彫刻を専攻したキム・テヒョンさんと、妻で西洋画を専攻したムン・ジヘさんが営んでいる。12坪(約40平方メートル)の小ぢんまりとしたギャラリーには、キムさん夫妻の作品が展示されている。自家焙煎したエスプレッソのほか、ムンさんの両親が育てた高麗人参を使った人参ラテ(1万ウォン=約1000円)が人気メニュー。

 利川市夫鉢邑のカサン小学校向かいにある「ヒウォン」は、韓国式庭園がある韓屋(韓国の伝統家屋)カフェ。にぎやかなところではないが、シン・ドンジュンさん、チャン・へスンさん夫妻が韓屋建築家とともに3年かけて建てたという韓屋は、利川はもちろん、首都圏の名所として注目を集めている。庭を見渡せる窓際の席は、週末になるとなかなか座れないほど人気だ。昼間もいいが、月明かりの下でお茶を楽しむのも趣がある。

 利川市雪星面にある「In The Mountain」はオープン早々、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じてホットスポットに浮上した。チョン・ダウンさん、ソウンさん姉妹が営むこの店は、利川の山奥にあるものの、インテリアがすばらしい。シンプルですっきりとした三角形のテーブルから幾何学模様の照明まで、今ではまさに店の象徴のようになった。大企業に勤めていたが、その後製パン技術を学んだダウンさんがデザートを作り、バリスタの妹ソウンさんがコーヒーを入れる。イチジクや桃など、地域で生産された旬のフルーツを使ったデザートにおいしいコーヒーを味わおうと、市内はもちろん、驪州市や安城市からも人々が訪れる。ゆったりとソファに座ってコーヒー(エスプレッソ4500ウォン=約450円、カフェラテ5500ウォン=約550円、コールドブリューコーヒー7000-7500ウォン=約700-750円)を飲みながら窓の外の風景を眺めると心癒される。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版