海の上を歩いているみたい! スリル満点の猪島連陸橋
2017.06.01 09:06

 慶尚南道昌原市馬山合浦区にある猪島連陸橋は、「クウェー川の橋」とも呼ばれる。1987年にできた鉄製の猪島連陸橋は、第2次世界大戦中、日本軍に捕まった連合軍の捕虜やアジアの労働者たちがミャンマーとタイの国境地帯に建設した橋と見た目が似ているからだ。クウェー川は、映画『戦場にかける橋(The Bridge on The River Kwai)』でもよく知られる。昌原市は猪島連陸橋にスカイウォークを設置し、市民らに公開した。ガラス張りの床から下を見下ろすことができるようにしたスカイウォークは、釜山・五六島、江原道春川・昭陽江など全国各地にある。しかし、海を渡る橋をスカイウォークとしてリモデリングしたのは猪島連陸橋が全国で初めてだ、と昌原市では話している。

 猪島と亀山面を結ぶこの橋は、全長170メートル、幅3メートルだ。昌原市は昨年7月に整備工事を始め、7億ウォン(約7000万円)を投じ、橋の中間部分のコンクリート製床を取り払い、長さ80メートル、幅1.2メートルの強化ガラスをはめ込んだ。床面を照らす照明を設置し、強化ガラスを入れて厚さ30ミリの一体型ガラスを設置した後、その上を安全保護および維持管理のための交替用強化ガラス1枚(厚さ12ミリ)で覆った。この照明のおかげで、橋は夜でも周辺の景色とうまく調和し、一風変わった光景を目にすることができる。

 スカイウォークに立つと、13.5メートル下に広がる海の波しぶきや行き交う船を眺めることができる。昌原市は市民らが快適に景色を眺められるよう、一度に利用できる人数を100人に制限している。ほかの地域のスカイウォークと同じく、ここでも強化ガラスに傷がつくのを防ぐため、橋の入り口に置かれているオーバーシューズを靴の上から履いて歩かなければならない。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版