韓国初の常設夜市、富平カントン市場へレッツゴー!
2017.06.21 09:58

 釜山はいつ誰と行っても楽しい街だ。見るもの、食べるもの、楽しむものがたくさんあり、何度行っても常に新しいコースを巡ることができる。にぎやかな都市である一方、歴史やさまざまなエピソードを持つエリアがあり、少し行けば美しい海や散策路が迎えてくれる。魅力的な夜間観光コースも欠かせない。2013年に常設夜市第1号としてオープンし、全国的に夜市ブームを巻き起こした富平カントン(缶)市場だ。国際市場、チャガルチ市場とともに、釜山3大市場に挙げられる。

 富平カントン市場は日本による植民地時代、韓国で初めて開設された公設市場だ。当時は日韓市場と呼ばれていたが、植民地支配から解放された後、地名を取って富平市場になったものの、カントン市場という名前でよく知られていた。6・25戦争(朝鮮戦争)後、米軍の部隊から出た缶詰がたくさん取り引きされたことから、その名が付いた。1970年代にはベトナムに派兵された軍人が持ち込んだ米軍の戦闘食糧(いわゆるレーション)やさまざまな外国製品が売られるようになり、全国的に有名になった。ないもの以外は全てあるという富平市場の名声は、こうして広まっていった。当時ほどではないが、今も洋酒やたばこなど外国製品が売られている。

 富平カントン市場は釜山地下鉄1号線チャガルチ駅からほど近い。東に道を1本隔てたところには国際市場があり、北には宝水洞古本屋通りがあるので、見て回るのにちょうどいい。国際市場は、映画『国際市場で逢いましょう』に登場する店「コップニネ」の前で記念撮影をする人が今でもたくさん訪れる。6・25戦争後の貧しかった時代、知識に飢えた人たちとって恵みの雨のような存在だった宝水洞古本屋通りは、今も釜山文化を象徴する場所と言えるだろう。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版