意外と知らない「お菓子の名前」の秘密
2017.10.05 12:03

■マットンサン
 「マットンサンを食べて楽しいパーティー」というCMソングで知られる「マットンサン」は、1975年に発売された当時、「マッポダ」という名前だった。しかし、売れ行き不調だったため、6カ月で販売中止となった。その後、消費者のアンケート調査を通じ「あらゆる香ばしい味が集まった」という意味の「マットンサン」としてあらためて発売され、人気を集めた。

■セウカン
 1971年に発売された農心を代表する長寿商品「セウカン」は、韓国初のスナックだ。1袋に生エビ4、5尾ほど使われる「セウカン」の名前は、一人の子どもの歌から付けられたという。当時、農心のシン・チュンホ社長の娘シン・ユンギョンさん(アモーレパシフィックのソ・ギョンベ代表の妻)が「アリラン」を「アリカン、アリカン」と発音していたのに着目し、原材料のセウ(エビの意)とカンを合わせて「セウカン」と名付けた。

■ジョリポン
 クラウン製菓を代表する長寿商品「ジョリポン」は当初、「楽しい」という意味の英語「Joy」と、物が弾むときの「ポン」という音を合わせ、「ジョイポン」と名付けられた。しかし、すでに登録されている商標があったため、「Jolly」と「ポン」を合わせ、自然な発音の「ジョリポン」とした。

■コッカルコーン
 1983年に発売されたロッテ製菓の「コッカルコーン」は、コッカル(三角帽子の意)のような独特な形とサクッとした食感、特に指にはめて食べることができる一風変わった楽しみもある。「コッカルコーン」という名前は、商品の形に由来するものだ。さらに、主原料としてコーンを使っていることから、「コッカル」と「コーン」を合わせて名付けられた。

■オー!カムジャ
 味も形も珍しいお菓子というコンセプトでオリオンから1999年に発売された「オー!カムジャ(じゃがいもの意)」は、驚きを表す感嘆詞「オー!」と原材料である「カムジャ」を合わせたもの。特に「オー!カムジャ」の「オー」はオリオンの「オ」を象徴する意味もあり、一時は「オー!」で始まる商品が相次いで発売された。

■モンシェール
 フランス語で「私の大切な人」を意味する「モンシェール」は1991年、「モンシェールトントン」という名前で発売された。しかし、消費者から「モンシェールトントンを食べると太りそうだ(トントンハダ=太っている、ぽっちゃりしているの意)」という意見が寄せられ、「トントン」を除き、2002年に「モンシェール」へと名前を変えた。

■コブクチップ
 「コブクチップ」は韓国で初めて登場した4枚重ねのスナックで、亀(コブク)の甲羅に似たキュートな形が特徴だ。亀の甲羅に似ていることから、そのまま「コブクチップ」と名付けようとしたが、さらに個性的でキュートな印象の発音にしている(カタカナにすると、同じくコブク)。

■パセ
 薄くサクッとした食感、濃厚なエビのうま味が感じられるヘテ製菓の「パセ」は、「パサッカンセウチップ(サックっとしたエビチップの意)」を略したもの。厚さ2.2ミリ「パセ」は、韓国の海鮮スナックの中で最も薄く、口に入るとすぐ溶けてしまうほどソフトな食感が特徴だ。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版