きな粉餅を活用したデザートが人気…香ばしい味を好む韓国人にピッタリ
2018.01.15 10:08

 きな粉をまぶした丸いデザート。一見インジョルミ(きな粉餅)のようだが、口に入れるとサクサクしていて簡単に崩れる。フランスからやって来たデザート、マカロンだ。マカロンの中には、一般的なガナッシュの代わりに柔らかいインジョルミが入っている。最近人気の「インジョルミ・マカロン」だ。

 マカロンと同じくフランス生まれの焼き菓子ダックワーズにガナッシュではなくインジョルミを挟んだ「インジョルミ・ダックワーズ」、小さく刻んだインジョルミを生地に練り込んでオーブンで焼き、きな粉を振りかけた「インジョルミ・クッキー」や「インジョルミ・パン」、パイシートと薄くのばしたインジョルミを一緒に巻いて焼いた「インジョルミ・クロワッサン」、イタリアのデザートであるティラミスの下にインジョルミを薄く敷いた「インジョルミ・ティラミス」など、インジョルミを活用したデザートやパンが続々と登場している。インジョルミ・デザートからヒントを得たあるチキン店は「インジョルミ・チーズ・チキン」を売り出した。このメニューを注文すると、薄くのばしたインジョルミにモッツァレラチーズを加えて揚げた「インジョルミ・チーズボール」がチキンと一緒に出てくる。添えられているきな粉は「インジョルミ・チーズボール」用だが、チキンに付けて食べると香ばしく、脂っぽさが抑えられる。

 

 デザート業界では、インジョルミを使ったデザートやパンが登場しているのはとても韓国的な現象とみている。料理評論家のカン・ジヨンさんは「もちもちした食感や香ばしい風味を好む韓国人の口には、インジョルミを使ったデザートがよく合う」と語った。西洋の人たちは柔らかくサクサクした食感を好むが、ふわふわだったりもちもちした食べ物はあまり馴染みがない。西洋には餅がないからだ。サクサクしていて柔らかい西洋のデザートにもちもちした食感と香ばしい風味が加味されているのだから、韓国人が嫌いなはずがない。カン・ジヨンさんは「インジョルミを応用したデザートは当分増え続けるだろう」と話している。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版