ユニクロの姉妹ブランド、GUが今秋韓国に1号店をオープンする。

　ファーストリテイリングは16日に韓国進出を発表。1号店はソウル市松坡区のロッテワールドモール地下1階にオープン予定で、広さはおよそ1400平方メートル。

　GUは2006年に誕生したSPA（デザイン・製造・流通一括型）ブランドで、ユニクロよりも低価格。990円のジーンズが目玉商品で、多くのアイテムがユニクロの半値ほどだ。メンズ、レディース、キッズのほか雑貨などを取り扱っている。日本ではおよそ370店舗のほかオンラインストアを運営しており、コストパフォーマンスのいいファッションブランドとしてイメージを築き上げている。2013年の中国・上海を皮切りに海外市場に進出し、中国、香港、台湾で17店舗を営業中。

　2005年に韓国に進出したユニクロは現在、183店舗を抱えている。毎年2ケタ台の成長を見せてきたユニクロは、韓国進出10周年を迎えた2015年、年間売上1兆ウォン（約1000億円）を突破した。しかし、次第に売り上げの伸びが鈍化し、後発のGUによる韓国進出が有力視されてきた。ユニクロが韓国に進出した後、ZARA、H＆Mなど世界的なSPAブランドが相次ぎ韓国に進出し、韓国のファッション市場がファストファッション中心に展開されるようになり、業界ではGUの動きに注目している。

　ファッション業界の関係者は「ユニクロとは異なり、GUは韓国で認知度が低く、大きな打撃はないものとみられる。価格が安いだけに品質もさほど高くなく、韓国の消費者たちに受け入れられるか疑問」とし、懐疑的な見方を示した。ほかの関係者は「超低価格に高水準のサービスが伴えば、やはり国内のファッション市場に打撃があるだろう」とみている。

　GUの代表取締役社長である柚木治氏は「最新トレンドを取り入れたGUらしいファッション、そして心を込めたサービスを韓国の顧客の皆さんに体験していただけるよう、ベストを尽くす」と語った。

チョソン・ドットコム／朝鮮日報日本語版

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