106年間ベールに包まれていた瓮島、人気観光スポットに
2018.10.06 11:15

 海洋水産部(省に相当)が「10月の無人島」に瓮島(忠清南道泰安郡近興面)を選定した。

 瓮島は新津島港から西におよそ12キロメートル離れたところにある、面積0.17平方キロメートルの小さな島だ。水面に映る島の姿が甕(瓮)のようだということから、瓮島と名付けられた。

 瓮島は西海(黄海)を通る船舶の安全のため、1907年1月に瓮島灯台が建てられた後、2013年に開放されるまでおよそ106年間、一般人の出入りが禁じられていた。長い間人の往来がなく、島本来の姿をそのまま保っており、開放後には多くの観光客が訪れる人気観光スポットに浮上している。

 春になると樹齢100年を超える椿の群落が見事な景観をなし、秋には涼しい風に当たりながら美しい西海を眺め、散策を楽しむことができる。瓮島の東側には端島、賈誼島、木蓋島、チョンジョク島などが見られ、西側にはウミネコの生息地として知られるナン島や弓矢島、屏風島をはじめ、忠清南道最西端の格列飛列島が壮観をなしている。

 2012年には「韓国の美しい灯台島20選」に選ばれ、その価値を認められた。特に、島の頂にある瓮島灯台は2007年に海洋水産部が発表した「わが国の美しい灯台16景」にも含まれている。瓮島当代展示館では灯台16景の姿や航路標識、灯台の歴史も目にすることができる。

◆瓮島への行き方

 瓮島に行くには、新津島港から一日2便運航(所用時間およそ40分)している安興遊覧船に乗ればよい。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版