薯童王子&善花公主の恋物語が込められた安東山芋料理とは?
2020.02.11 10:05

 「1000年前の百済の薯童王子と新羅の善花公主の恋物語が込められた安東山芋料理法をご存じですか」

 慶尚北道安東地域の特産品である山芋を安東の宗家料理と結び付けた、山芋を使った家庭料理講習会が大邱市民たちを対象に実施される。

 安東産山芋の6次産業化事業団が手掛ける礼味亭安東宗家飲食体験館は2月10日から3月21日まで、大邱市寿城区にある創業料理学院で大邱市民を対象とした「安東山芋家庭料理膳」をテーマにした調理実習を行う、と2月7日に発表。

 この期間中、毎週木曜・金曜午後2時から5時まで、料理の試演とともに参加者たちが実習に参加する方式で進められる今回の講習会は、山芋料理専門家のパク・チョンナム安東宗家飲食教育院長とソン・ホヨン安東大学食品栄養学科教授が調理実習および講義を担当する。

 講習会では、市民たちの実際の食生活や飲食店に結び付けられるメニューを選択し、多様かつ興味深い料理法で教育を行う。山芋松の実和え、山芋カルビ蒸し、山芋包み、山芋肉焼きなど安東産の山芋を素材に開発した一般メニューや伝統料理、フュージョン料理に分けて披露する。

 代表的な救荒作物とされる山芋は、安東で全国の生産量の70%を栽培している。安東産山芋が有名な理由は、水はけがよく山芋栽培に適した土壌のためだ。山芋は新羅時代の郷歌のうち薯童謠説話にも登場する。わが国でいつごろから栽培されるようになったのか分かる部分だ。

 パク・チョンナム院長は「安東産の山芋を手軽に調理することができる講習会を通じて、わが国伝統の食材である山芋の消費を促進するとともにウェルビーイング食材の優秀性を広く伝えるつもりだ」と語った。参加費は無料。

dizzo/朝鮮日報日本語版