有名店の味を家で楽しめるHMR商品が韓国で人気、新型コロナ感染拡大の影響で
2020.03.14 10:29

 韓国で新型コロナウイルス感染症の拡大により対面接触をしない、いわゆる「アンタクト(untact=コンタクトに否定を意味する接頭語アン〈un〉をつけた韓製英語)」消費が増加しているのに伴い、HMR(Home Meal Replacement=ホーム・ミール・リプレイスメント)商品の消費も増えている。

 これは、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、家で食事をしていた消費者たちが有名レストランの定番メニューを手軽に調理して食べることができるミールキットを買い求めているからだとみられる。

 プレミアムHMRブランドのChef’s Table(シェフズ・テーブル)によると、三元ガーデン・ロース・プルコギ(韓国風すき焼き)の2月の販売量は前月比350%増加し、三元ガーデン・カルビ・コムタン(牛骨スープ)や味盧食堂トッポッキ(餅の唐辛子みそ炒め)は一時品切れとなるなど、HMR商品全体の販売量が前月比64%以上増えているという。

 Chef’s Tableは、外食専門企業SGダインヒルのHMR商品研究開発ノウハウを基盤につくられた新概念HMRブランドだ。有名レストランやシェフの定番メニューの味をそのまま家でも楽しめるよう、HMR商品を相次ぎ開発し、美食家たちの間で話題を呼んでいる。

 韓国国内のミールキット会社fresheasy(フレッシュ・イージー)の場合、2月17日から23日までの販売量が前年同期比122%増加した。人気メニューはブラックラベル・ステーキやエビのアヒージョ、牛バラ肉純豆腐チゲなど。

 CJ第一製糖が手掛けるクックキットも急成長している。人気商品は海鮮ちゃんぽん鍋、ミルフィーユ鍋、チリ・クリーム半々エビ、海老のカレー炒めなど。最近注文量が増え、16品目のうち多くが売り切れ状態となった。

 また、感染症の拡大に備えた免疫力アップに全国民の関心が集まっている中、味と栄養に優れた旬の食材に対するニーズが高まり、さまざまな新メニューが登場している。

 「本粥&ビビンバcafe」は「春のナズナ・アサリ粥」や「春のナズナ・アサリ濃厚みそビビンバ」「春のイイダコ膳」など、春を代表する旬の食材を活用した季節限定メニュー3種を提供している。

 「春のナズナ・アサリ粥」と「春のナズナ・アサリ濃厚みそビビンバ」は、春を代表する食材の一つであるナズナとうま味たっぷりのアサリが調和をなしているのが特徴だ。特に「春のナズナ・アサリ濃厚みそビビンバ」はやわらかい食感のアサリとナズナをはじめ各種野菜が入っているのでさまざまな食感を楽しむことができ、特製濃厚みそだれ特有の香ばしい風味が感じられる。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版