原始林の姿をそのまま残す観音島
2020.08.21 09:33

 海洋水産部(省に相当)による「8月の無人島」に、鬱陵郡北面にある観音島が選定された。

 観音島は面積7万1405平方メートル、高さ106メートル、周囲およそ800メートルの島で、火山岩の一種である粗面岩からなり、島の表面は浮石で覆われている。

 観音島は切り刻まれたような絶壁で囲まれており、人々が近づきにくいため、原始林の姿をそのまま残している。特に、観音島内にオオミズナギドリが多いことから、オオミズナギドリ島とも呼ばれる。鬱陵島の23(鬱陵島19、独島4)の地質名所の一つである観音島には季節ごとにさまざまな植物が見られ、うっそうとした山林、美しい藍色の海を楽しむことができるため、生態探訪地としても人気が高い。

 観音島の北東の絶壁には、鬱陵島の3大海上秘境の一つである高さ14メートルほどの観音双窟という二つの洞窟があり、この洞窟の天井から落ちる水を飲むと長生きすると言い伝えられていることから、以前は海賊の巣窟として利用されたという話もある。

ソ・ミヨン記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版