ファッション・美容界でジェンダーレスブーム…化粧をしてレギンスを履く男たち
2021.01.04 11:08

 男女の性別の枠組みにとらわれないジェンダーレスが世界的なトレンドになっている。ファッション、ビューティー業界を中心に巻き起こっているジェンダーレスのトレンドが最近、女性よりも男性の間で積極的に受け入れられているようだ。

◆美しさは女性たちの占有物ではない

 化粧品のCMに登場する男性モデルは今ではよく目にすることがあるが、「Dr.Different」は最近トレンドの男性アイドルではなく、俳優イ・ギュヒョンを選択した。イ・ギュヒョンは4人のモデルのうち一人。美しいイケメンではなく、ほかの誰とも似ていない自分だけのはっきりしたカラーを持った俳優であり、人間であるイ・ギュヒョンを選択したというわけだ。

 一方、「Givenchy Beauty」は2019年にカン・ダニエルをモデルに抜てきし、さまざまなグラビアや動画を公開。化粧をする男の姿をナチュラルに見せている。

 「BYREDO」は最近、ブランド初のメイクラインを韓国に持ち込んだ。全ての商品が男女の区分なくジェンダーレス・コンセプトで開発されているのが特徴で、ブランド特有の独創性と自由奔放さが際立っている。

◆女性服の固定観念を覆す

 韓国の女性服ブランド第1世代といわれる「STUDIO TOMBOY」は、女性服ブランドながら洗練されたオーバーサイズスタイルが男性客の関心を集め、男性たちがTシャツ、ワイドパンツなどのアイテムを購入するケースが増えたのを受け、メンズラインを企画し、2019年秋から男性服も取り扱っている。

 女性用レギンスを基盤に成長した「XEXYMIX」は2020年5月にメンズラインを発表し、男性用アクティブウエア市場へと領域を拡大した。健康的で男らしい魅力あふれるキム・ジョングクをメインモデルに起用し、スポーティーでパワフルなブランドイメージを確立し、機能性ブランドとしての技術力を基に機能性、着心地、通気性はもちろん、体のラインが目立つので男性たちがなかなか身に着けにくかった点まで細かく改善したデザインと製作技術により、男性用レギンスブームを巻き起こしている。

クォン・ヨンス記者

dizzo/朝鮮日報日本語版