石炭を摘んで運んでいた鉱車、旌善の廃鉱の観光商品に
2021.09.08 11:24

 地下坑道で掘り出した石炭を積んで運んでいた鉱車(トロッコ)が廃鉱地域の観光商品に変身する。

 江原道旌善郡は、古汗邑古汗里一帯の旧・運炭道を活用し、鉱車体験コースを造成することにした、と8月19日に発表した。運炭道は鉱車が通っていた線路だ。鉱車は古汗駅から三炭アートマインまで3.6キロの区間を走る。事業費として181億ウォン(約17億円)が投入される。

 今回の事業を推進するため、旌善郡は基本計画や妥当性調査を終えた。来年5月までに基本および実施設計を終え、6月ごろ着工する計画だ。2024年末には一般に鉱車体験を提供する予定だという。旌善郡は、今回の事業を通じて江原ランドやハイワンリゾートの観光客を古汗邑まで流入させ、低迷している廃鉱地域に活力を注ぎ込むものと期待している。

 旌善郡のチェ・スンジュン郡守(郡の首長)は「炭鉱地域の旧・運炭道を活用することで、自然環境破壊を最小化し、自然景観を最大限生かして造成する」とした上で「廃鉱地域の観光特化産業として定着できるよう、しっかり準備する」とコメントした。

チョン・ソンウォン記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版