大統領府の秋夕ギフトに選定された忠州・清明酒ってどんな酒?
2021.09.18 20:52

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領夫妻が今年の秋夕(中秋節、今年は9月21日)のギフトに選んだ忠清北道忠州市の民俗酒「清明酒」に世間の注目が集まっている。

 大統領府(青瓦台)は9月7日、清明酒や八道米など地域の特産物からなるギフトセットを、新型コロナウイルス感染症に関する防疫現場で奮闘している医療関係者や社会福祉業務従事者ら1万5000人余りに届けると発表した。

 清明酒(忠北無形文化財第2号)は、忠州市中央塔面倉洞里で代々受け継がれてきた、金海金氏の家門がつくっている酒だ。

 この家門の文献である「郷伝録」を基に清明酒の製造方法が引き継がれているが、誰がいつ初めてつくったのかは分からない。

 今は、初代保有者である故キム・ヨンギさんの後を継いだ2代目技能保有者、息子のキム・ヨンソプさんが伝承普及に力を注いでいる。

 もち米と在来種の小麦でつくる麹を使用している清明酒は、二十四節気の一つである清明(陰暦の4月4日~6日)に用いる酒という意味だ。

 百日間の低温発酵熟成家庭を経て、完成するのだが、清明の日にこの酒を飲むためには、前年の12月末に酒をつくらなければならない。

 味と香りが優れていることから、祭祀用の酒として愛されており、宮中にも進上された。アルコール度数は18~20度でやや高いが、二日酔いがほとんどないのが特徴だ。

イ・ビョンチャン記者

NEWSIS/朝鮮日報日本語版