四方に広がった白頭大幹の夜空に星が輝き、「独りアリラン」のメロディーが静かに響き渡った。ランタンが浮かび上がり始めると、アルテミュージアム江陵メディアアート展示館で、息をのんで見守っていた観客たちが一斉に感嘆の声を上げた。誰もが気持ちだけは白頭大幹に立っているようだった。

　少し前、北京冬季オリンピックの開会式を見ながら抱いた隔世の感。14年前の夏、北京オリンピックの開会式で1万5000人を動員して演出した効果を、「人海戦術」なしにメディアアートだけで表現した。春からあっという間に氷の王国に変身した競技場。想像していることが現実になる世の中だ。

オ・ジョンチャン記者

チョソン・ドットコム／朝鮮日報日本語版

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